これまでパウダー入門と題して、「新雪を滑る時のコツ」「バックサイドターン」「フロントサイドターン」と3回に分けて滑り方の解説をしてきましたが、4回目の今回は、パウダーを楽しむための基礎知識として、パウダーライディングに適した「ボード」について簡単に説明したいと思います。

特に難しいことはなく、ポイントはあらかじめボードのテール(後ろ)よりに乗るように「セットバック」をすることです!ではさっそく始めましょう。

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パウダーを滑っている時の独特な浮遊感には、言葉では表現できない最高の気持ち良さがある。

ディレクショナルボードがオススメ

ボードの形状には大きく分けて、「ディレクショナル」と「ツインチップ」の2つがあります(詳しくは「スノーボード、3つの形状と特性」を読んでください)。

ここ数年は「ツインチップ」というノーズとテールの形がまったく同じで、ボードの中央(ど真ん中)に乗るトリックを重視したフリースタイルボードが人気ですが、もしこれを読んでいる皆さんがパウダーライディングもやってみたい!興味がある!というのなら、あまり聞き慣れないであろう「ディレクショナル」シェイプのボードが断然オススメです。

足場がフワフワと柔らかく不安定なパウダーライディングでは、ノーズが雪の中に沈んでしまうとスピードが減速したり、つまずくように転倒をします。そこで、パウダーライディング時の「ノーズの沈み」を抑えるため、ボードの中央ではなく、あらかじめボードのテール(後ろ)よりに乗るように「セットバック」した状態で設計されているのが、ディレクショナルシェイプのボード。

柔らかなパウダーの中では、ボードのテールよりに乗れば乗るほど、ノーズは自然と浮き上がり、無理な後ろ足荷重をすることなく、よりスムーズなライディングが可能になります。ただ、あまりテールよりに乗りすぎても、しっかりと圧雪・整備されたコースを滑る時に遊びづらいので、オールラウンドボードとも呼ばれるディレクショナルボードのほとんどが、あらかじめ1~3センチほどのセットバックに設定されています。

数値だけを見ると「たかが1センチ」と思うかも知れませんが、実際にパウダーの中に入ると、ボードのど真ん中に乗るのと、1センチでもテールよりに乗るのでは、大きく滑り易さが変わることを覚えておきましょう。

ある程度のライディング技術がつくまでは、雪の状態を選ばずパウダーまで遊べる、まさにオールラウンドなディレクショナルボードがオススメです!

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雪が降った次の日は、コース脇のパウダーで遊びましょう。この日は前日から朝まで雪が降り続き、ご覧のとおりコースでもチョイパウ・デイ。平日で人も少なく脇パウ食い放題でした。