スノーボード/スノーボード関連情報

Boa®?クイックレース?スノーボードブーツの履き方

スノーボードブーツはアウターが硬いため、シューレース(ヒモ)を強く締めるのが大変。しかし最近のスノーボードブーツは、履きやすいようにデザインされています。今回はスノーボードブーツの締め方であるBoa®システム、クイックレースシステムなどの特徴と、上手にブーツを履くコツを説明します!

執筆者:日色 裕二

スノーボードブーツはアウターが硬いため、シューレース(ヒモ)を強く締めるのは結構大変ですよね。そこで最近のスノーボードブーツは、より履くのに手こずらないように「締めやすさ」が工夫されています。そもそもスノーボードブーツには大きく分けて3つのタイプがあります。従来の「シューレースを手で結ぶタイプ」のほかに、ワイヤーをダイヤルで締め上げる「Boa®(ボア)システム」、シューレースを強く引っ張り上げてロックするだけの「クイックレースシステム」があります。

お店でお客さんと話していると、「実際はどれがおすすめなの?」「ヒモじゃダメなんですか?」といった質問がよくあるので、今回はそれぞれの特徴や使い方を説明します。
 

力は一切必要なし!画期的なBoa®システム

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タン上部にあるダイヤルを回すことで、ワイヤーを巻き上げる
■使いやすさが人気の「Boa®システム」とは?
Boa®システムとは、スノーボードブーツからヒモを締めるわずらわしさを解消した画期的なシステムで、Boaテクノロジー社が開発しました。その仕組みは簡単で、シューレースの代わりとなるワイヤーを、タン上部に付けられたダイヤルで巻くだけ。ダイヤル1つで、簡単かつ少ない力でブーツを締めることができます。
 
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赤いラインが見えている状態では、ダイヤルを回してもワイヤーは巻かれません
■使い方
ダイヤルの上部に画像のような赤いラインが見えているときは、ワイヤーがロックされていない状態。ワイヤーは自由に伸びます。ブーツを履くときはこの赤いラインが見えている状態で足を通します。
 
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ダイヤルをプッシュすると赤いラインが見えなくなります
ブーツに足を通したら、ダイヤルをプッシュ! カチッという音がして、赤いラインが見えなくなります。
 
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ダイヤルを時計回りに回すとワイヤーが巻かれてブーツが締まります
この状態でダイヤルを時計回りに回すとワイヤーが巻かれ、ブーツが締まります。自分の好みに合わせて適度に締め上げましょう。

またブーツを脱ぐときは、ダイヤルを手前に引っ張る(赤いラインが見える状態にする)だけで、簡単に締めたワイヤーが緩みます。







 

Boa®システムの特徴とよくある質問

■Boa®システムの特徴
Boa®システムの最大のメリットは、ブーツの着脱がとにかく楽で、簡単なところでしょう。「ダイヤルを回すだけ」というシンプルな仕組みな上、ブーツを履くときも脱ぐときも力はいりません。力の弱い女性やめんどくさがりな人にもおすすめです。

デメリットとしては、従来のシューレースタイプと違い、ブーツの締め具合の調節ができないこと。足の甲からスネにかけて1本のワイヤーを巻いて締めるので、すべての箇所が均等に締まるんですね。例えば、「甲は緩くして、スネはきつく」など、シューレースならできる微調節が、Boa®システムのブーツではできないということです。

ただ実際のところ、Boa®システムのブーツを愛用している人は「全然問題ない」「気にならない」と言う人がほとんど。一方細かな調節ができず、違和感を感じて「Boa®システムが合わない」という人も。1本のワイヤーに対する感覚には個人差があるようです。ブランドによってワイヤーのかけ方が違い、締まり具合も変わります。その点も頭に入れながら、実際に履いてみて違和感のないスノーボードブーツを選びましょう。

■Boa®システムに関するよくある質問
お店でお客さんと話していると、「ダイヤルが壊れないですか?」とか「ワイヤーが切れませんか?」とよく聞かれます。当然ダイヤルが壊れたり、ワイヤーが切れることはあります。ただダイヤルは付け替えることができますし、ワイヤーも保障や作りを大切にしているブランドであれば、取替え用の予備ワイヤーが付属されています。壊れることは考慮に入れるべきではありますが、心配するほど簡単に壊れるモノでもありませんので、さほど気にする必要はないと思います。

 

Boa®とシューレースの良いとこ取り!? クイックレースシステム

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ブーツの両脇から出ているヒモを引っ張ることでブーツが締まり、そのままロックすることで固定されます
■クイックレースシステムとは?
Boa®システムに対抗するように、ブーツをより簡単に締める方法として登場したのが、「クイックレースシステム」です。シューレースを使っているので従来のタイプと似ていますが、履き方は大きく異なります。従来のタイプは足の甲部分から少しずつ締めていきますが、クイックレースシステムでは一気にシューレースを引っ張り挙げることでブーツを締め、最後も「結ぶ」のではなく、「ロック」します。またブーツを脱ぐ際は、そのロックを解除することですぐに緩みます。実際に履いてみると、クイックレースシステムとの違いは明らかで、Boa®システム同様、ブーツのヒモを締めるわずらわしさから開放されます。

■特徴
ダイヤル式の統一されたBoa®システムと違い、クイックレースシステムでは各ブランドによってシューレースの引き方、ロックの仕方が異なります。それぞれ履きやすくするための工夫がされてますので、複数試してみるといいでしょう。

クイックレースシステムの最大の特徴は、足の甲部分とスネ部分が分割され、シューレースのように締め具合の調節を可能にしている点。一方Boa®システムは「全体が均等に締まる」ため、細かな調整が難しいです。Boa®システムほどの履くときのスムーズさや簡単さはないものの、クイックレースシステムは従来のシューレースタイプよりも断然ブーツの着脱が楽。しかも締め分けもできるということで、Boa®システムと従来のシューレースの良いとこ取り、といった感じでしょうか。

BURTON(バートン)、SALOMON(サロモン)、DEELUXE(ディーラックス)といった信頼のあるブランドがクイックレースシステムをスノーボードブーツに採用していますので、1度履いてみることをおすすめします。

 

安心感抜群! シューレースタイプ

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こだわりのフィット感を求める人にはシューレースタイプがやっぱり最高
履くのが簡単なBoa®システムやクイックレースシステムが登場したからと言って、従来のシューレースタイプがダメなわけではありません。確かにブーツの着脱は面倒ですが、締め具合を確かめながらブーツを履くと、なんとも言えない安心感があります。スノーボードのプロライダーの中にも、あえてシューレースタイプのブーツを選んで履いている人もいるほど。自分に合っていてしっくりくるブーツであれば、手間を惜しまずシューレースタイプで決まりでしょう。




 

ガイドからアドバイス

Boa®システム、クイックレースシステム、シューレースタイプと、それぞれの特徴はだいたい理解できたでしょうか。冒頭にも書きましたが、スノーボードブーツはアウターが硬いので、シューレースをしっかり締めるには結構な力が必要です。力の弱い女性は特に、締めてるつもりでも締まっていないということがよくあります。力をあまり必要としないBOAやクイックレースを選ぶと、着脱が楽なだけではなく、足下のホールド感も断然よくなるはずです。

ブーツを選ぶ際は、必ず試着をして、今回紹介した締め方も含め、履いた時のフィット感とフィーリングを大切しましょう。ブーツ選びの細かなポイントは「はじめてのギア購入マニュアル ブーツの選び方」を見てみて下さいね。

では次回もお楽しみに!
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赤いお店が目印。靖国通り沿い駿河台下交差点のすぐ近くです。
【取材協力】
Minami 神田REDS店

〒101-0052
千代田区神田小川町3-6-16
伸幸ビル1F(Yahoo!地図情報ではココ。JR「お茶の水駅」より徒歩10分。都営新宿線「小川町」より徒歩3分)
TEL : 03(3295)5871
FAX : 03(3295)5872
Mail : reds2@minami.co.jp


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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