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卓球女子代表監督、交代の舞台裏(前) 世界卓球3位の西村監督が辞任(2ページ目)

卓球女子代表監督の続投要請を保留していた西村卓二監督が18日、日本卓球協会の理事会で続投を正式に辞退した。強化本部は世界団体3位に導いた西村監督を慰留できなかった。後任には近藤欽司氏の復帰が決まった。

執筆者:壁谷 卓


後任には10人以上の候補者がリストアップされ、その中には現職の理事や、西村監督のもとでスタッフをしていたメンバーも含まれていたという。
そして、候補者をあらゆる面から検討した結果、近藤欽司氏に就任を要請することを決めたという。

木村本部長は、「その日のうちに近藤さんと連絡をとり、『再登場を願いたい』と強く要請した」という。
近藤氏からは「考えさせてほしい」として即答は得られなかったものの、2日後、受諾の回答があったという。

後任に近藤氏を選んだ理由

近藤氏に決めた理由について、木村強化本部長はふたつの理由を挙げた。
ひとつは「世界の卓球に精通している」ということ。
近藤氏は1993年から2001年までの世界選手権4大会のほか2000年シドニー五輪の女子監督を務めている。
もうひとつは、「時間が十分にとれる」ということ。
近藤氏は37年間監督を務めた白鵬女子高校を昨年退職した。
現在も同校をボランティアで教えているが、ほかの候補者に比べて時間的な融通をきかせやすい立場にある。

近藤氏は1942年9月25日生まれの62歳。
任期は北京五輪まで。
北京を迎える時点では65歳となる。
「監督にふさわしい人を選んだら、たまたまその人が62歳だっただけ」と、監督としてやや高齢である点は問題にならないという姿勢を示した。

記者会見に近藤氏の姿はなく、本人の肉声を聞くことはできなかったが、木村強化本部長によれば、近藤氏は「西村監督がつくってきた流れを踏襲していく」と話しており、西村監督とのあいだで十分に引き継ぎをすることにしているという。

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