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NT男子・宮崎義仁監督に聞く(4ページ目)

アジア卓球選手権バンコク大会(2月22~28日)を前に、国立スポーツ科学センターで合宿をしていたナショナルチーム。2月6日、男子の宮崎義仁監督にインタビューをした。

執筆者:壁谷 卓

壮大な強化ビジョンを雄弁に語る宮崎監督。しかし、だからといって当面の強化をおざなりにしていいはずはない。若手の台頭にはもう少し時間がかかりそうな状況において、現在の代表メンバーをどのようにレベルアップしていこうとしているのか。


パワーでいく選手、技でいく選手、個人個人でしょうね。国としてどっちにもっていくかじゃなくて、個人をどうもっていくかというふうに考えています。だから、坂本、岸川をマリオが育てているように、この選手はこのコーチがみるという「担当制」を、アジアに出発するまでに確立したいなと思っています。

選手から、自分の課題、目標、どういうことをやっていくかというのをレポートとして出させる。それをもとに、どの期間、どういう技を高めていくか、というのを担当コーチと打ち合わせる。坂本はマリオが担当。ほかの代表の6人の担当を決めて、5月の世界選手権までやると。世界選手権が終わったら、その担当をいったん解散して、新たに担当を見直してみて、来年の3月末までやろうと思っています。

コーチはいま3人いて、4月から新しく1人加わります。僕も入れたら5人いますから、この4、5人で対応しようかなと。担当する選手は多くても2人ですから、2人を追い求めて試合を見たりビデオを見たりするのは、難しい話じゃない。

担当コーチの希望は、はじめは選手から出させます。誰がいいと言ってくる選手もいますし、誰でもいい、お任せしますという選手もいる。だから、母体の監督がそのまま担当になるとは限らない。選手が望まない、コーチも望まないなら、変えますよ。もちろん了解のもとに。やっぱり、ずっと一緒にやってますから、別の目でみてほしいということもあるかもしれませんし。

とりあえず、担当制で世界選手権までやっていきます。アジア選手権で振るわなかった選手がいた場合でも、世界選手権まではメンバーは代えるつもりはありません。合宿には出ない、監督の指示にも従わないとなると一緒にがんばれませんから、そういう人ははずします。ただ、アジア選手権だけの成績をみてはずすということはない。

調子のいいときも悪いときも、ありますよ。アジアで負けたから代えるなんてことをやってたら、毎回予選をやらなきゃならない。負けて、それをいちいち言われていたんじゃ、たぶん誰が出ても一緒です。今回は、アジアと世界を通した選考だったわけですから、アジア選手権で振るわなかったとしたら、世界で振るうように強化していくのが僕らの役目だし、選ばれた選手の努めですから。
(了)


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