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松下浩二「10年目の境地(7完)」(4ページ目)

プロ生活10年目を迎えた松下浩二。その境地を聞いたインタビュー記事の最終回は「結婚の選手生活への影響」などについて。

執筆者:壁谷 卓

「偉関さんがいることで僕が助けられてるっていう部分はありますよ。39歳になってもがんばってますからね」(松下)


──国際大会でやるっていう。

「そうですね。彼は彼なりにがんばってきたし、世界で戦う厳しさっていうものを知ってますからね。自分が入ることによって若い選手がチャンスを失うってことも知ってますし。ですから、その選手を呼び戻すことはしないほうがいいと思いますけどね。本人が決めたことですし。そういう厳しいところに戻しちゃうと、逆にかわいそうかもしれないし。彼は彼なりのプライド持ってますから、それは大事にしてあげないと」

──潔いですね。メダルを取ろうとまでは思えないのであれば、身を引くと。

「そうです。ズルズルやってても、しょうがないってことですよね」

──そうすると、浩二さんの場合、残る最大の目標はアテネ・オリンピックになるんでしょうか。

「そうですね、はい」

──再来年ですよね。37歳ですか。最近は、偉関(晴光)さんにしてもそうですけども、卓球選手の寿命が長くなってきて。ワルドナーがいまそのぐらいですか。

「えっと、37歳ですね」

──パーソンもそうですし、ヤン・ミンなんかもかなりのヴェテランですよね。ですので、十分、可能性はあるかなという気はするんですけど。

「まあ、ありますけどね。そういった世代の選手の影響っていうのは大きいですよ。そういった選手ががんばっているから、その世代がずっとトップでやってこられてるんでしょうね。

でも、偉関さんがいることで僕が助けられてるっていう部分はありますよ。やっぱり、日本にも上でがんばっている選手がいるっていうことが、僕の中でモチベーションになって、俺もまだやれるんじゃないかって思わせてくれましたし。偉関さん、39歳になってもがんばってますからね。勇気づけられますよね」(了)
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