「楽しく生活してるんで、卓球も楽しくできてますよ。家を出たら、またがんばろうっていう気にさせてくれますし」(松下)
──その逆に、浩二さんが奥さんを助ける場合もあるんでしょうけどね。勝ち負けによる浮き沈みっていうところを、お互いが緩衝材的な役割をすることによって、プレーへの活力になっていく部分が大きいのかな、と。
「その活力というのはありますよ。また練習がんばろうとか、試合がんばろうとか。ふさぎ込んで生活してるわけでもないし、悩み抱えてるわけでもないし。楽しく生活してるんで、卓球も楽しくできてますよ。家を出たら、またがんばろうっていう気にさせてくれますし。まあ、助けられてる部分のほうが大きいですね(笑)。
やっぱり、家を空けることが多いんで、それに対してああだこうだ言わないですからね。理解してくれてるから言わないのかもしれないし。『そんな、あんた外ばっかり行って』とか、そういうのは全然ないですからね。もう、気持ちよく出してくれますから。
『行ってらっしゃい。いつ帰ってくんの』みたいな感じで。『1週間後ぐらいかな、10日かな』とか言うと、『あっ、そう。じゃぁ、またね』みたいな感じですからね」
──浩二さんの場合、家を出ないと仕事が成り立たない部分がありますからね。
「まあ、そうですけど。でも、嫁さんとしたら家にいてもらったほうがね。やっぱりひとりでいるのは淋しいと思うんですよ」
──奥さんの場合は、自宅を拠点にして高島(規郎)さんに教わっているんですか。
「そうです。練習やってますね」
──岸(真由)さんも一緒ですか。
「そうですね、はい」