復帰後シングル初優勝は18歳の秋田史帆と対戦。倍以上の年齢差だった |
37歳のクルム伊達公子は、いったい何がすぐれていて、学べることは何か? 第1回目は、技術・戦術面からアプローチしてみます。
クルム伊達公子が11年前より進化した点とは
来てから動くのではなく、来る場所を把握して先に動くのがポイント |
解説者などの仕事をしている中で別角度からの理解を深めたことが多分に影響していると考えられる。相手のできることやできないこと、配球や仕掛ける際の癖を把握する能力は、11年間でむしろ進化しているといってもいいだろう。
相手をよく分析することも大切 |
例えば、右方向に短いボールが来るときクルム伊達公子は、ポジションを前に移動すると同時に、右方向に動きやすいバランスをとったり、右方向へもポジションを移動したりしている。「相手が打つ前の反応」により、伊達公子は動きの速さを作り出しているのだ。
相手が打つ前に、コースを予測し反応する能力はどのように磨かれるのか? 一番のポイントは、「配球とポジション」を意識しながら人のテニスを見ることであるとガイドは考えている。コートやテレビなどで人の試合を見る際には注目してほしい。