2月から4月は、テニスメーカーからの新作のラケットが続々と発表されるシーズン。テニスプレイヤーにとっては、一番ワクワクする時期ではないでしょうか。そこで今回から2回にわたって、今シーズン販売された話題のラケットをクローズアップしてみます。第1弾は、ヨネックスのRDSシリーズに焦点を当ててお伝えします。
ヨネックス RDSシリーズ
RDS001 フェイス/90インチ 素材/高弾性カーボン+ゴムメタル サイズ/G2、3、4(平均325g) 推奨テンション/45~60ポンド 使用選手/L・ヒューイット |
「アイソメトリック」と「ゴムメタル」という二つのテクノロジーがRDSのウリ。
■アイソメトリックとは?
10%スウィートスポット拡大。一般的な円形フレームでは縦ストリング8本分と横11本文の交わるエリアがスィートスポットとなるが、「アイソメトリック形状」は縦が10本、横13本分がスィートスポットとなり、従来のラケットと比較しスィートスポットエリアが拡大している。
さらに円形フレームに比べフレームのデッドスペースを削り落としたことで、振りぬきがよく、コントロール性能も向上している。フレーム上下4隅にソフトグロメットを搭載し衝撃を和らげ、一段と広いスウィートスポットと柔らかな打ち応えを可能にした。
■ゴムメタルとは?
ゴムのような弾性と高レベルの強度を併せ持つ、新チタン合金がゴムメタル。少ない力でしなり、強くまっすぐに反発するのがその特徴で、トヨタ自動車グループのシンクタンクである豊田中央研究所にて開発された。ゴムチタンを採用することで、しなりやたわみが従来品よりも大きく、且つ、相反する復元力を持ち合わせており反発性が向上している。さらにしなりに対し精密に復元する特徴を活かし、面安定性が向上し、この2つの効果でスピードとコントロールが向上した。