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男子ダブルス ルール変更に物申す!(2ページ目)

男子ダブルスのルール、ランキング制度が大幅に見直される。あまりにも理不尽な変更にテニス界では大きな問題になっている。一体何が問題なのか紐解いてみたい。

執筆者:伊藤 一幸

新しいランキングシステムに物申す!

二つの例外はあるにしても、基本シングルス本選出場者にしか資格を与えられないというのは言語道断。ATPの公式コメントを読んで絶句した。釈然としないルール変更のうえに、変更の意図が見えないランキングシステムの変更にダブルスの行く末を案じてしまった。

「フェアじゃない」

というのが率直な意見だ。同じテニスではあるがダブルスとシングルスは異なる競技である。であるにも関わらず、ダブルスの出場基準をシングルスに置くということは一体どういうことなのか。全く理解できない。

このランキングが導入されることで、今までのようにダブルスのスペシャリストとしてツアーを周っていた選手の活動の場を奪うことにもなる。そのことをATPはどう捕らえているのか、それを例外枠だけで補おうとしているのか。あまりにお粗末すぎる。

いつの時代にも、ダブルスを沸かすペアーがいた。ウッディーズの愛称で知られたオーストラリアのウッドフォード、ウッドブリッジペアー。インドのブパシ、パエス組、そして現在のNo.1ダブルスペアーのブライアン兄弟。それぞれダブルスを中心にトーナメントを回っていた選手達である。

当然のことながら、ダブルス特有のテクニックと駆け引き、心理戦がうまくミックスされ独特の魅力を醸し出していた。彼らはテニスファンを十分に魅了し得るし、十分に集客力のある選手たちである。実際、今年のAIG JAPAN OPEN でも看板選手としてブライアン兄弟(結局欠場だったが)がポスターにも起用されていたことからも明らかであろう。

ダブルスを中心にトーナメントを回っていた選手にとっては、まさしく死活問題である。当然、黙ってはいない。そう、彼らは怒った。本当に怒っていた。彼らは一致団結しATPに牙をむいたのだ。

>>次のページでは、選手達の強攻策とATPに対する一言・・・>>
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