テニス/テニス関連情報

フェデラーを倒すのは誰だ! 2005年男子ツアーの展望(4ページ目)

昨シーズンから圧倒的な強さを誇るフェデラーを中心に男子ツアーが動いていくのは必至で、その後を追随する選手と、台頭する若手が男子ツアー戦国時代を動かしていく。

執筆者:伊藤 一幸

Welcome to ニューカマー!


ニューカマーとして俄然注目したい選手はスペインの「ラファエル・ナダル」だ。コート上のパフォーマンスは獣を追う野獣を彷彿させる。

鋭い眼光とみなぎる躍動感は見る者を釘付けにさせる。2004年デ杯ではスペインを優勝に導く立役者となり、決勝戦ではアンディ・ロディックを激戦の末に下し、潜在能力の高さを見せ付けた。クレー以外での戦い方を習得すれば一躍トッププレーヤーの仲間入りすることは間違いない。

既にブレークの兆しがある「ヨアシム・ヨハンソン」。昨シーズン、全英でベスト16、続く全米ではロディックを破り決勝に進出し、惜しくも優勝は逃したものの一気に知名度を上げている。

プロ転向後はケガに悩み、復帰後も結果は残せぬままのシーズンを迎えていたが、全英から急激に光を放ちはじめ198cmの長身から繰り出す強烈なサーブと破壊力のあるフォアハンドを武器にチャンスを伺う。

最後にもう1人。ジュニア時代から脚光を浴びている「マリオ・アンチッチ」は、しなやかな体の使い方で生きたボールを繰り出す。ジュニア時代から言われ続けてきた「秘めた可能性」がどれだけものもか、そろそろ、その真価が問われる時期にきている。
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