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テニス界に忍び寄るドーピングの影(3ページ目)

AIG OPEN開催中にNo.1シードで出場していたプエルタ選手に突如ドーピング疑惑が浮上した。プエルタ選手のインタビューとともに、その真相ならびにドーピングに関する基礎知識を言及したい。

執筆者:伊藤 一幸

ドーピングの基礎知識

ドーピングとは競技能力を高めるために薬物を使用することを指します。実際には禁止薬物として指定された薬物を使用するとドーピングに当たり、尿検査を実施して陽性(禁止薬物が検出される)となると処罰され、ケガや病気など治療を目的とした場合であっても処罰の対象となります。

そのため、アスリートの多くは非常に気を配り、大会期間中は体調が悪いときですら医者が処方した薬すら引用(使用)しないことも。よく知られているのは筋肉増強剤や興奮剤だが、摂取した薬を早く体外に出すための利尿剤も禁止されている。

何故、このような規定ができたのか

禁止薬物としてリストアップされている薬物は、病気を治す効果を助長する薬物も含まれていますが、通常の何十倍もの量を摂取することで興奮作用を促す薬物や筋肉増強剤として認知されている有害な薬物がその殆どをしめています。薬物の使用することで、体に害を及ぼし、自らの選手生命を絶たざるを得なくなり後遺症に悩まされるケースや最悪の場合には命を落とすことも。

以上、選手の体を守るため、そしてスポーツという文化を守るためにこの規定が定められたのです。

テニス選手を巡るドーピングの問題点

故意に禁止薬物を摂取することは言語道断だが、なかには試飲・試薬をさせられて、あたかも故意に使用しているがごとくでっち上げられてしまうケースも。

ツアーを管轄しているWTA、ATPはドーピング問題への取り組み、取り締まりを更に強化してほしいとの要望が選手からも出ているのが現状だ。
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