サービスダッシュドリル基本編 [テニス] All About

文章：吉原浩通（All About「テニス」旧ガイド）

トーナメントなどで流れるようなサービス＆ダッシュで前に詰め、鮮やかにボレーを決めたり、レシーバーがやっとの思いで返球したロブを待ってましたと言わんばかりに落着いてスマッシュを決める！そんなトッププレイヤーを皆さんも一度は見たことがあると思います。

カッコいいな～！自分も・・・・と思って形だけ真似てサービスを打ってネットに出ても、どこか違う！何かが違う！
そんな経験のある方のために、今回はサービス＆ダッシュの練習ドリル（基本編）をご紹介します。

ドリル１：サービスの打ち分け


		面数：	１面
		レベル：	中級以上
		時間：	５分～１０分
		人数：	何人でもＯＫ
		目的：	サービスの確率をアップさせる

サービス＆ダッシュビギナーに一番多いのは『速いサービスでとにかく前へ早くでなくちゃ』型です。
コースをついていない速いサービスは意外と返しやすく、そして沈めやすいのです。
このドリルはコースとサービスの球種をかえ、前に出やすいサービスを習得する練習です。

・・・ ターゲット

デュースコートから
1へフラットサービス
2へスライスサービス、
3では得意なサービスで相手の正面を狙います。
アドバンコートからは
4へスラスイかフラットサービスを
5へスピンサービスを
6では得意なサービスで相手の正面を狙います。

それぞれコントロールを第一に考え、回転スピードと付加を加えゆきます。
1、4では相手からのレシーブでの角度のあるリターンを避けさせ、
2、5では相手をコートから追い出すことでサービ後のネットダッシュを楽にさせます。
3、6では相手のバランスを崩させることでコントロール性を失わせる働きがあります。

ドリル２：サービスダッシュ＆ゴー


		面数：	１面
		レベル：	中級以上
		時間：	３分から５分
		人数：	８～１０名
		目的：	サービスダッシュ後のボジション

次にサービス＆ダッシュビギナーに多いのは『自分のペースで突進する』型です。
ダッシュが目的になっていて、返球の体制がまったくとれていないのです。
このドリルはサービスダッシュした際の動きを体に覚えこませる練習です。

・・・ ターゲット

人数の少ない場合は二列でクロスコートで行います。

ここでは三列を作りコーチ役の｢ゴー｣合図で三人が同時にサービスを打ち、素早くサービスライン付近まで到達します(５歩～７歩サービスライン手前数センチ)
ここで予め予備ボールを自分でドロップさせローボーレーをヒッティングさらに前進して、イメージシャドースイングでボレー、後方に下がってスマッシュのイメージスイングをします。

一つ一つの動作を機敏に実施します。
ファーストボレー時には必ずスブリットステップを取り入れて一度止まる習慣づけがポイントです。