テニス/テニス関連情報

グランドスラムの由来や達成選手

全豪をセリーナが制し、 グランドスラマーとなりました。今回はグランドスラム(4大大会)についてルーツや偉業を達成した選手などについてご紹介します。

執筆者:吉原 浩通

文章 : 吉原浩通(All About「テニス」旧ガイド)

 

 


 

先のオーストラリアンオープン(全豪)をセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)が制し、 偉大なるグランドスラマーの仲間入りを果たしました。
今回はこのグランドスラム(4大大会)についてルーツや偉業を達成した選手などについてご紹介します。

 

 

 ■グランドスラムの歴史
 
1922年、全豪に女子シングルスの種目が加わり、ようやく現在の4大大会に男女の種目が揃う様になりました。

その翌年の1923年に、ILTF(現ITF=国際テニス連盟)が

Australian Open(オーストラリアンオープン/全豪)
French Open(フレンチオープン/全仏)
Wimbledon(ウインブルドン/全英)
U.S. Open(USオープン/全米)


の各選手権大会を4大イベントと決めた時から、グランドスラムトーナメントの歴史は始まりました。
 
 
全豪
全仏
全英
全米
 
創設
(女子)
1905年
(1922年)
1891年
(1897年)
1877年
(1884年)
1881年
(1887年)
開催月
1月
5月~6月
6月~7月
8月~9月
コート
ハード
クレー
ハード
 
当初はただ単に4大大会と言っていたのですが、
1938年、アメリカのドン・バッジがこの4つの大会全てを1シーズン中に制覇した際、自分の成績を「グランドスラム」と呼んで称えたのが始まりと言われています。
 
「グランドスラム」という言葉は、トランプゲームの「ブリッジ」というゲームで、 カードを全て手に入れたときに使う「グランドスラム」という言い方を拝借したものです。
 
ブリッジというと私たちはセブンブリッジを思い浮かべますが、ここでいうブリッジは「コントラクトブリッジ」というものであり、日本にはあまり馴染みの薄いトランプゲームです。

コントラクトブリッジは、はじめはなんだか難しそうですが、ちょっと覚えると病みつきになるおもしろさを持っており、推理力や判断力、協調性が要求される知的なゲームで、「運」よりも「技術」の要素が強く、「世界選手権」などの大会も開催され、その道を極めようとすれば囲碁や将棋に勝るとも劣らない奥の深いゲーム です。
 
そしてこのグランドスラムを達成した選手のことをグランドスラマーと呼びます。
 
 ■グランドスラムの種類
 
グランドスラムには年間グランドスラム、グランドスラム、生涯グランドスラムの3種類があります。
 
□年間グランドスラム

これは文字通り、1シーズン中(同じ年)に全豪、全仏、全英、全米を制することで 文句なしのグランドスラムです。
 
□グランドスラム

連続して全豪、全仏、全英、全米の4大大会を制することで、 今回のセリーナ・ウィリアムズはこれにあたります。
年間グランドスラムとの違いはシーズンがまたがってしまうことです。
 
□生涯グランドスラム

時期を問わず、4大大会全てを制した人のことです。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます