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ストリンギングセミナーレポート(2ページ目)

今回はプレイ時にはあまり気にしないストリングスの張替えについて、ストリングの専門メーカーであるゴーセンでのストリンギングセミナーへ参加し、講習で学んだ内容をレポートいたします。

執筆者:吉原 浩通


■ちょっとしたTips1 『清掃はマメに!』

 
ストリングマシーンの全体の清掃は毎日。
レール、クランクの汚れは5本張り替えたら清掃。
クランプの中は2~3本張り替えたら清掃。
クランプはストリングの油で滑りやすく、
1mm滑ると4~5ポンド下がる。

清掃にはメタノールとキッチンペーパーを使い、布のタオル は使わない!
これは、布だと結構汚れていても捨てずに使ってしまうからです。
クランプの中はアセトンなど油をとかす溶剤を使う。

■ちょっとしたTips2  『ラケットセットは慎重に!』

 

ラケットをセットする際はフレームを留め具にヘッドから左右同時に固定し、全部均等に接しているかを確認する。
固定の際、あまり強く締めすぎない。

最近のラケットは厚ラでフレームが薄くなっているので、締め過ぎに注意!
また、目打ちを刺す場所を避けて固定する。


■ちょっとしたTips3 『ストリングスのコイルに注意!』

 

張っている途中や張ってすぐ切れる原因の多くは、ストリングがコイル状態になっているのに引っ張ってしまうからです。
コイル状態にならない為には、広く、明るい場所で張り
引っ張る際、フレームとストリングの間に指を入れて1回1回確認する。

※コイル状態とは丸くなって のようになった状態。
  このまま引張ると切れる可能性大!

■ちょっとしたTips4
  『まめに張り替えない人にはプレストレッチを!』
   

プレストレッチとはストリングに最初に力を掛け、予め伸ばしておくことです。
55ポンドで張る場合、60で1回引っ張り、一度緩めて、再度55ポンドで張ります。

 

伸びやすいストリングや半年以上張替えない人にはお勧めです。
■ちょっとしたTips5
  『手動のマシーンの場合ゆっくり引っ張る!』
   

手動の場合、速く引張るとテンションが5ポイント位ずれます。

張り替えは1回づつの作業は単純で張り上がりに差がでないように思いますが
縦横30回以上繰り返すうちに差が歴然としてきます。
川端さんが『マシンやラケット、ストリングに愛情をもって接することが重要!』と終始語っていた通り、張り手の注意、心配りと正しい知識が大きな差となります。
自分で張っている方は是非、参考にして下さい。

そして、張りに出す際は以下に注意してショップ等をお選び下さい。

◇ストリングマシンの清掃が行届いており、きれいな状態か
◇明るく、広い場所で張っているか
◇張り方は丁寧か(張る速度やコイルへの注意)
◇ラケットを丁寧に扱っているか
◇マシーンは手動よりも電動の方がベスト


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