マレット型センターシャフトに大胆変更
石川遼プロが、試合で使用したオデッセイ「ホワイトアイスix #5 センターシャフト」 |
今年の中日クラウンズで、「58」という驚異的なスコアをマークした時もパターは「オデッセイ ブラックシリーズ iX #9」。
ことパッティングに関しては、何らの問題もないように感じます。
しかし、石川選手は、5月末からやや小ぶりなマレット型でセンターシャフトの「オデッセイ ホワイトアイス ix #5 センターシャフト」に変更したのです。
専門的な話ですが、センターシャフトのパターと、L字マレット型のパターでは、ストローク時のヘッドの動き方、インパクトのタイミングなど性格の違いが大きいのです。遼プロならどちらも問題なく使用できると思いますが、トッププロとしてはかなり大きな変更です。
その後、石川選手は、また「オデッセイ ブラックシリーズ iX #9」にパターを戻しましたが、8月に入り、ヨネックス製のピン型パターに変更。しかし、フェース面の打感がこれまでの大きく異なるという理由で、これもすぐに使用をやめてしまいました。
タイガー・ウッズがパターを変更した理由でも紹介したように、フェース面の硬さは、距離感の出し方に直結します。このパターは、形状も性格が大きく異なるものでもあり、トッププロの使用に耐えるにはそれなりの準備期間が必要だったといえそうです。
結局、再び「オデッセイ ブラックシリーズ iX #9」に戻した石川プロ。
パット数のランキングは、日本ツアーでは7位(2010年8月23日時点)と、決して悪い数字ではありません。しかし、世界を見据えている石川遼選手には、さらなる向上のためにもさまざまなパターを試している段階なのだと思います。
面白いもので、遼プロが変更した瞬間から、大人気だった「オデッセイ #9」の人気は衰え、「オデッセイ #5 センターシャフト」が売上No.1になったといいます。現在は「オデッセイ #9」に戻してますから、また売り上げのほうも逆転現象が起きるでしょう。石川遼プロの影響の大きさを感じます。
ちなみに「オデッセイ #9」に代表されるL字マレットも、「オデッセイ #5 センターシャフト」に代表される小ぶりのセンターシャフトも、打点のブレには比較的シビアなパターです。いつも同じ所でヒットできる上級者はともかく、初心者ゴルファーには、距離感・方向性とも出しにくくなるかもしれません。結果を求めるなら、安易に遼くんの真似をするのは注意が必要かもしれませんね。
<関連リンク>
タイガー・ウッズがパターを変更した理由
人気集める多ロフトパターのメリットとは?
幻のパター、スポーツマンに遭遇!
レア度高し!歴史を刻むプレミアムクラブ1
レア度高し!歴史を刻むプレミアムクラブ2