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匠の技と遭遇!本間ゴルフ酒田工場へ1(2ページ目)

製販一体と、工芸品のような高価なゴルフクラブで、業界で異彩を放つメーカー、本間ゴルフ。そんな特徴あるスタイルの中心的な役割を担っている山形県酒田工場を取材しました。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

職人技が冴える新製品開発

商品開発の現場でも生きるのは、やはり熟練した職人さんの技術。写真は、プロ向けのアイアンヘッド研磨を行っているところ
本間ゴルフ酒田工場で特徴的に感じられた点の一つに、研究はもとより新製品などの商品開発も全てここで作られていることがあげられます。

一時は研磨棟に数十人の研磨職人がいたという、本間の研磨工場。今でも20年以上のキャリアを誇る研磨職人さんが存在します。その中でも特にえりすぐりの職人さんによって行われるのが、プロへのサポートと新製品のマスターモデル製作。本間の場合は、木型製作から行われます。

ゴルフクラブを構えたときに見える形状、いわゆる“顔”は、ちょっとキャリアを積んだゴルファーであれば、すぐに好き嫌いが生まれ、ある程度の腕前になってくると性能や飛距離など以上にこだわる部分です。マスターモデルでは、はやくもその“顔”が、決定されます。職人さんによって描かれる美しい曲線は契約プロはもちろん、一般的なゴルファーの中にもファンが多く存在します。

木型で作成されたマスターモデルは、3DスキャナーとCADによって取り込まれ、CNCマシンによって石膏模型を製作。そこからマスターの金型として生まれ変わります。

巨大な工場のいたるところに、製品になる前のパーツが存在
職人さんによって手作業によって作成される木型と、最新のCAD技術の取り合わせは一見意外な感じもしますが、本間ゴルフとしては両者のいいとこ取りを目指したいとのこと。人間の感性に訴えるような美しい曲線は職人さんだからこそ描きえるもの。一方、CADを使用すると肉厚まで管理ができ、性能面での効果もさることながら、均一性と精度の高い物ができるのだとか。

どんな業種でも新製品の開発はメーカーの根幹。開発室は大きく、従事するスタッフさんもかなりの人数。そして、おそらく近未来に登場するであろう、NEWモデルと思われるクラブも静かに上市を待っていました。

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