本間ゴルフ 酒田工場へ

敷地面積約5万坪という広大な本間ゴルフ酒田工場
アイアンのネックには、レーザー彫刻による「SAKATA STUDIO」の文字が
酒田工場には、過去のモデルも展示。歴代パーシモンクラブのソールプレートも
本間ゴルフ、パーシモンウッドの行方」で触れたように、今回ガイドは山形県にある本間ゴルフ酒田工場を見学する機会に恵まれました。酒田市は、本間ゴルフ創業者の方のゆかりの地。地元からの熱心な誘致活動もあり、昭和56年から操業がスタートし、今年でなんと28年目を迎えています。

ご存知の方も多いと思いますが、一般的に小売店やゴルフ量販店などでの販売がほとんどのゴルフメーカーの中にあって、本間ゴルフは、自社工場で生産し直営店で販売するというスタイルを今日まで継続しているメーカー。現在、直営店は全国に58店舗展開。直営店だけに、自社製品にとことん詳しいスタッフの存在はとても特徴的だと思います。

酒田工場は、そんな製販一体のスタイルの中核に位置する自社工場。名峰、鳥海山のふもとに敷地面積約5万坪、作業建屋が17棟、従業員さんが392名、年間約360,000本(09年3月期実績)の生産量という、世界でも有数の規模を誇ります。見学中は、作業棟間の移動に車を使用。ガイドもこの大きさには面食らいました。

本間ゴルフといえば、やはり職人的な技術と、工芸品とも思えるような高価なクラブのイメージが強いメーカー。特にシャフトに独特の“グレード”という概念を採用しています。同種のシャフトに1Sから5Sまでのグレードがあり、5Sほど高価で性能が良いとされています。

例えば、一般的に流通している2Sグレードのドライバーが9万4500円であれば、最高峰の5Sグレードだと、なんと50万円以上!
グレードが高くなるほど、高弾性の高価なカーボン繊維を使用するほか、24Kをふんだんに使用した装飾、特に技術の高い熟練工によって作業されるなど、工程も異なります。

中でも最高級品である5Sグレードは、「5Sクチュール」という特別ライン。
カーボンシャフトの繊維や24Kを使用したデザインはもちろんの事、本間ゴルフのフィッティングチームが、何度も購入者のもとに出向き、ヒアリングやフィッティングを繰り返して、気に入るまで試作品を作ったうえで、最終的に完成品が出来上がるという完全オーダーメードクラブです。

アイアンやパターなど14本セット全てを5Sグレードで選択すると、セット合計で735万円(税込)というかなりの高額に。
それらが理由となり、国内に限らず海外でも本間ゴルフの高級品メーカーとしてのイメージが定着しています。そうした、他のゴルフメーカーと異なる高級品製作を担うのが、酒田工場というわけです。

酒田工場の工場長、諏訪さんは今年行われた全日本実業団対抗ゴルフ選手権大会(主催・日本経済新聞社)において並み居る強者をおさえ、チームリーダーとして本間ゴルフを団体優勝に導いた実力の持ち主。

多くのゴルフメーカーの中でも一際異彩を放つ、本間ゴルフ。その真実を探るべく、酒田工場の「匠」の技を2回にわたって紹介いたします。

>>職人技が冴える新製品開発>>