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本間ゴルフ、パーシモンウッドの行方(3ページ目)

19世紀の昔から愛用されながら、金属性ヘッドの登場により、姿を消したパーシモン(柿材)ウッド。パーシモンウッド製作で一世を風靡し、良質の素材が保管されているという、本間ゴルフの酒田工場を訪問しました。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

パーシモンの現在

本間ゴルフのパーシモン加工技術がいきるパークゴルフ用クラブ
オーバーホールに出されたパーシモンウッド。新品同様に生まれ変わることも可能に
ガイドが、特別に譲ってもらったパーシモンブロック。自分用のパーシモンウッドを作りたくなります
以前は隆盛を誇った本間ゴルフのパーシモンウッドは現在はほぼ生産されず、パーシモン素材はパークゴルフ用クラブなどに使われています。

パークゴルフとは、6cmと大き目のボールを使ってロフト0度のクラブひとつを使ってプレーする競技で、既に100万人の愛好者がいるといいます。パークゴルフ用のクラブであっても、そこは本間ゴルフ。ヘッドは木目にこだわった美しい仕上がりで、シャフトには、ゴルフクラブ同様4軸カーボン繊維を使用した「ARMAQ(アーマック)」を採用しています。

パーシモンの良いところは、オーバーホールが可能である点かもしれません。工場見学に行った際も、修理の必要なパーシモンクラブが多く集まっていました。数年使い続けボロボロになったクラブを塗りなおし、糸を巻きなおし、新品同様に生まれ変わります。あまり知られていませんが、見た目の“顔つき”に削りを入れるなど、金属製ヘッドには難しい、さまざまな調整がパーシモンであれば可能になります。

ガイドは、無理にお願いして、パーシモンブロックを譲っていただきました。もちろん、ここからクラブになるのには、まだまだ多くの職人さんの手を介しての無数の工程が必要になります。

道具としての性能の面からも、工芸品としての側面からも、パーシモンウッドにはやはり独特の魅力があると感じます。現在では、なかなか入手は難しいのですが、未体験のゴルファーにも是非パーシモンの良さを体験してもらいたいものです。



<関連リンク>
本間ゴルフ(公式サイト)
レア度高し!歴史を刻むプレミアムクラブ1(All Aboutゴルフ)
喜多和生のグリーンサイド(日経ゴルフガイド)
国際パークゴルフ協会
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