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クラブフェース溝規制で、一体何が変わる?

2010年から施行されるゴルフアイアン・ウェッジの溝ルールの改定。これに伴うクラブメーカーの動向と、実際にクラブのスピン性能がどう変わるかを解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

クラブフェースの溝規制が2010年からスタート

ミーリングで角溝を入れたキャロウェイの新製品「「X SERIES JAWS ウェッジ」
2010年施行!クラブフェース溝規制とは」で紹介したように、2010年のアイアンのフェース溝の規制のスタートまで、あとわずか。このルールは、溝の形状、溝の幅、溝の深さ、溝の間隔など全てに明確な制限が設けられ、ウェッジ・アイアンのスピン量を抑制するように意図されています。これによって、いわゆる角溝と呼ばれている切り立ったスコアラインのクラブなどは、今後ルール不適合となります。

とはいえ、クラブレベルのアマチュアゴルファーに関しては(※2009年現在の規則に適合していれば)2024 年までは使用することが可能。今回は、混乱を避ける意味もあってか、これまで似ない長期間の移行期間が設けられ、ルールが守られなくなるよう配慮されています。

一般的なアマチュアゴルファーは、まだそれほど気にする必要はありませんが、クラブメーカーでは、2010年からルールに違反したクラブは製造できなくなります。一方、2009年中に角溝ウェッジを製造すれば、アマチュアゴルファーは、そのクラブを2024年まで使用できます。つまり、ルール改正以前の今年のうちであれば、将来的にも全く及ばないような強いスピン性能をもったクラブを製造することが可能であるともいえます。

そんな中、11月中旬に発売されるのが、キャロウェイゴルフ「X SERIES JAWS (ジョーズ) ウェッジ」。軟鉄鍛造のヘッドに彫刻された角溝仕様のウェッジで、文字通りジョーズのように溝がボールに噛み付くという触れ込みです。

ルールを逆手に、機能性をアピールする姿勢は、アメリカで反発係数の規制が生まれたとき、敢えて高反発モデルとなる「E・R・C」や「E・R・C II」を発売した、キャロウェイらしい戦略といえそうです。

>>次は、他メーカーの動向について>>
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