石川遼、賞金王獲得の可能性は?
プロ転向直後、まだあどけなさの残る16歳当時の石川選手。その後は、予想を上回る活躍 |
最大の武器であるドライビングディスタンスは7位。勝負どころで放つ300ヤードオーバーのドライバーショットは迫力十分です。一方、フェアウェイキープ率は、51.56%の87位。優勝したサンクロレラクラシックでも最終日にOBを連発するなど、正確性は後半戦の課題です。
昨年2008年好成績の大きな要因となった平均パット数は4位。国内ツアーでは名手の部類に入るといってよいでしょう。バーディー率は2位。イーグル率は7位。攻撃的なゴルフにはますます磨きがかかっているといえます。全体的に昨年好調だった要素がさらにレベルアップし、前半戦の好調につながっているようです。
最終的に賞金王争いの行方を左右するのは、優勝回数でしょう。ご存知の通り、優勝と2位では賞金額に倍の差がつきます。1回でも優勝賞金が加算されると、賞金額に大きなアドバンテージを得ることが出来ます。
特に後半戦は、優勝賞金が3000万円という高額賞金の大会が何試合も続きます。石川選手が後半戦で、もし2勝できれば、前半戦のアドバンテージもあり賞金王はほぼ確定。1度でも優勝があれば、賞金王はぐっと近づくでしょう。
以上のような点をまとめると、石川選手が賞金王を獲得する可能性は非常に高いとガイドは考えます。
大きな根拠としては、2点。
一つめは、実績のある実力者のプレーヤーの多くが、コンスタントな成績をあげられていないこと。賞金王候補最有力と目される片山晋呉選手も、故障に苦しんでおり、後半戦も万全の状態で臨める保証はありません。ライバルの不調は10代での賞金王獲得を後押しするでしょう。
二つめは、後半戦との相性の良さ。昨年10月の日本オープンまでは、予選落ちも多く十分な成績をあげられませんでしたが、後半大きく巻き返し、最終的には賞金ランキング5位となりました。良いイメージがある上、ゴルフ全体がレベルアップしており、ツアー本格参戦も2年目のため、経験を生かして昨年を超える好成績が期待できると思います。
現在、最年少賞金王の記録は尾崎将司選手の26歳。もし10代での賞金王が誕生すれば、日本のゴルフ界にとどまらず、世界的なニュースになるでしょう。後半戦の男子トーナメントでは、さらに石川遼選手に注目が集まりそうです。
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