誤差
ガイドが当初「ショットナビポケット」に不安を抱いた点のひとつに、距離の誤差があるという説明を受けたことでした。高精度のGPSを駆使しても3ヤード位の誤差が出る可能性があるのです。もし、プラスマイナス3ヤードであれば最大で6ヤードの差が出る可能性もあるのでは? そう考えると無視できない誤差になります。しかしながら、ラウンドした感じでは距離の誤差を感じることはありませんでした。一般的なアマチュアゴルファーレベルでは数ヤードの誤差は問題ないのかもしれません。レーザー式距離測定器の精度は高く、測定可能距離内であれば、誤差は1ヤード以内となります。
気をつけたいのは、測定の際のミス。ピンフラッグを狙ったつもりが、グリーン奥の樹までの距離を測ってしまっていたりすると、大幅に狂ってしまいます。同じ目標を何度か測定してみるのも誤差を防ぐ方法のひとつです。
価格
「ショットナビポケット」は、実勢販売価格が29,800円(税込)。アメリカで流通しているGPS式の距離測定器は、300ドルから500ドルが主流なので、まずまずお買い得感があると思います。レーザー式距離測定器は、最安値の「ヤーデージプロ450」が、実勢販売価格が30000円前後。ほぼストレスなく200ヤード先のピンフラッグが測定できる「ピンシーカーツアー V2」が、実勢販売価格50000円前後。「ショットナビポケット」と比較すると、やや高めな印象があります。
手軽さ
約175gという過去最軽量のレーザー式距離計「ピンシーカーV2」 |
ちょうどタバコより一回り小さい位の大きさで、文字通りポケットに入れても違和感はありません。プレー中は、クラブの他に目土袋を持って歩いたりもしますから、手軽であることに越したことはありません。「ショットナビポケット」のコンパクト性は、大変魅力です。
一方、レーザー式距離測定器は、最近になって約175gの「ピンシーカーツアー V2」などポケットサイズで高性能なモデルが登場しましたが、過去のモデルは双眼鏡位の大きさがあり、持ち運びには不便。前述のように高価であることと、持ち運びしづらいことの2点が、もう一つゴルファーの間にレーザー式距離測定器が普及しなかった大きな要因だと思います。