操作性
手軽にグリーンまでの距離を1ヤード単位で測定可能 |
使用したレーザー式距離測定器は、ブッシュネル社の「ヤーデージプロ450(※日本名パスポート450)」、傾斜測定機能のついた「ピンシーカースロープ」、最新モデルでポケットサイズの「ピンシーカーツアー V2」の3モデル。ちなみにブッシュネルは世界の90%以上のシェアを持つゴルフ用レーザー距離計のNo.1メーカーでツアープロも多く使用しています。日本ではニコンのレーザー距離計も人気が高いです。
さて、まずは操作性です。「ショットナビポケット」は2秒足らずで測定可能。ほとんどストレスを感じることはありません。レーザー式距離測定器は、さらに素早い測定が可能です。しかし、どうしても手ブレがあるので、遠くの小さな目標物を測定するのは慣れていてもなかなか難しくなります。きちんと目標を定めることが出来ない場合はややストレスを感じます。
レーザー式距離測定器は、上位モデルになるほど射程距離が長くなり、遠くの目標に対してフォーカスしやすくなります。200ヤードを超えたピンフラッグにフォーカスするためには、「ピンシーカー」などの高精度な上位モデルが必要でしょう。
測定範囲
実際のラウンドでは、ピンフラッグまでの距離だけでなく、例えば、ティショットにプレッシャーをかけるフェアウェイバンカーまでの距離や池越えに必要な距離、ドッグレッグの曲がり角までの距離など、色々な局面で距離の情報が必要になります。ハザードを避けるためにも、ベストポジションにボールを運ぶためにも様々に距離を測定したいものです。そうした状況では、やはりレーザー式距離測定器が有利。レーザーが届く限り、自分の必要な距離を測定して、コースマネージメントに生かすことが出来ます。
傾斜測定機能のついた「ピンシーカースロープ」は、メーカー希望小売価格が89,250円(税込)と高価ですが、直線距離だけでなく傾度も測定可能。勾配を考慮した推奨距離を表示することが出来ます。
「ショットナビポケット」は、グリーンセンターとエッジまでの距離が測定可能。GPSの特性を生かして、例えば実際にバンカーまで足を運ぶことでバンカーまでの距離測定をすることも出来ます。しかし、プレー中にその都度、距離の測りたい地点まで足を運ぶのは、余り現実的ではないでしょう。