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フジクラシャフト「ランバックスZ」発表(2ページ目)

内外のゴルファーから大きな支持を得て、世界のゴルフ界に確固たる地位を築いたシャフトメーカー、フジクラ。2008年モデルとなる「ランバックスZ」が発表されました。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

NEWモデル ランバックスZ

フジクラの新製品「ランバックスZ」
大ヒットシャフトとなった「ランバックス」の人気の理由はどこにあるのでしょう?

「ランバックス」は、2軸平織りカーボンと3軸織物繊維による融合素材(※特許出願中)による構造が最大の特徴。急激なヘッドの大型化が進みややもすれば扱いづらくなっていたドライバーに、シャフトの挙動を安定させ、方向性と操作性を高めたことがゴルファーの支持を得た理由だと考えられます。

これは、フジクラのかつての大ヒット商品「スピーダー」とも関連しています。ヘッドが加速するシャフトとして、その飛びの性能がプロ・アマ問わず多くのゴルファーに愛用された「スピーダー」ですが、そのシャフトの加速感そのものがスイングとマッチせず安定した結果を出せないゴルファーも少なからず存在したのです。あの世界No.1女子プレーヤーのアニカ・ソレンスタムも別のフジクラシャフトを使用し、「スピーダー」を使用することはありませんでした。

「スピーダー」を改良し安定感を高めたものが「ランバックス」です。シャフトしなり量を抑えて、「スピーダー」の弱点だった安定感を大きく向上させたのです。かく言うガイドも「ランバックス」ユーザーです。ミート率が高まり、シャフトが仕事をしてくれるような感覚があります。

フジクラは、来期のモデルとして飛距離性能と同時にコントロール性能も高めた「ランバックスZ」を発表しました。さらに来春発売の「ランバックスV」と既に発売している「ランバックスX」を加え、3モデルをラインナップする予定です。それに伴いデザインも「ランバックスX」で採用されている華やかな模様柄に統一されます。

この3モデルには、それぞれ4種類の重量差が用意されており、それぞれのゴルファーのニーズに合わせたシャフト選びが出来るよう工夫されています。

本来、シャフトは自分に合ったものを選ぶべきですが、性能を向上させたシャフトが次々登場することもあって、流行りすたりが他のアイテムに比べても極端になる傾向にあると感じます。

前出の「スピーダー」流行の後は、グラファイトデザインの「TOUR AD」が人気となり、その後、タイガー・ウッズも使用する三菱レイヨン「ディアマナ」が使用率を高めました。今年はやはり「ランバックスX」の人気が高いようです。多くの人が使用しているということで安心感があるのかもしれません。不思議な事にプロゴルファーにも同様の傾向があり、ツアーにも流行があるようです。

しかし、シャフト選びのポイントは、人気に左右されず、打ってみて結果が良いものを選ぶことです。同じヘッドでもシャフトが変わると、別物のクラブに生まれ変わります。機会の許す限り色々と試してみたいところです。

<関連リンク>
フジクラシャフト
初心者のためのリシャフト入門(All Aboutゴルフ)
グラファイトデザイン
Diamanaシャフト(三菱レイヨン)
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