エクストラクラブとしてのドライバー
ミケルソンの使用した「BIG BERTHA FT-3」 |
数年前には300cc前後だったドライバーのヘッド体積は数年で460ccクラスにまで拡大しました。クラブセッティングの中でドライバーだけが、他のクラブとのバランスを損ねるほどに異常に巨大となったことで、現在、ドライバーは他のクラブとは異なる飛距離を出すためのエクストラクラブであるという考え方が生まれつつあります。
ことプロゴルファーに関して言えば、特にUSPGAツアーのプロの場合は顕著なのですが、他のクラブとのバランスや今までのスイングが崩れる可能性を抱えてでも、ほとんどのプロが最新の大型ドライバーの恩恵(飛距離アップと方向性の向上)を受けたほうが良いと判断しているのは興味深いことです。
ミケルソンの場合は、飛距離の出るエクストラクラブとしての長いドライバーと、FWより飛距離が出て、かつ安定感のあるティショットのための短いドライバーをコースセッティングによって使い分けたことが勝利につながりました。
日本では、2008年からいわゆる高反発ドライバーの規制がはじまります。フェースの反発に規制が設けられたことで、ポスト高反発の新たな飛ばしの要素として注目されるのが、シャフトの長尺化です。飛ばし用の長尺ドライバーは、飛距離に特化したエクストラクラブとしての性格をさらにはっきりと持つことになり、次代の主流になる可能性を秘めています。
今回は、今後主流となるであろう長尺ドライバーと、未来のセッティングとしての2本ドライバーについて考えてみたいと思います。