異形のドライバー「SUMO2」
話題の新製品。「NIKE SASQUARCH(サスクワッチ) SUMO2」 |
すでにヘッド体積にも規制(470cc以内)が設けられており、最大の慣性モーメントを得ようとすると必然的に四角形に近いヘッド形状になると思われます。キャロウェイから発表されているNEWモデル「FT-i」も同様の四角形に近い形状をしています。
同時期に同じような特異な形状のドライバーが発売されるのは偶然ではなく、フェース反発とヘッド体積への規制がクラブ進化のベクトルを高反発からスイートエリアの拡大という“広反発”へシフトしていることを示しています。
これは余談ですが、10年近く前にパワービルトから「キャラパスチタン」というヘッドが四角形のドライバーが発売されていました。さらに昔になるとマルマンから「Dangan SQ」という同じく四角形のドライバーが作られています。人気は双方ともいま一つだったのですが、クラブヘッドの形状を四角にして、性能を向上させようとする試みはずいぶん以前からあったのです。
これまで大多数のゴルファーは、トラディッショナルな物を好み、特異なものを嫌う傾向がありましたが、現在、多くのトッププロが率先して大型ヘッドや中尺パターなど、伝統的なゴルフクラブからはかけ離れたデザインの道具を性能重視で使用している事もあり、結果がよければ見てくれやこれまでの好みにはこだわらないような意識の変化があるようです。