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仙女1周年記念大会、直前インタビュー(2ページ目)

7月22日(日)仙台サンプラザでセンダイガールズプロレスリングが旗揚げ1周年記念大会を開催する。エース里村に、これまでの、そして、これからの仙女について語って貰った。

執筆者:川頭 広卓

「自分の団体だけはコンセプトを変えずに守りたい」

ガイド:実際の旗揚げ戦では地元メディアも駆け付け、新人選手のデビュー戦にも注目が集まりましたが、里村選手もデビュー戦は注目されました。何か相通ずるところはありましたか?

里村:自分も15歳でデビューした時は、新しい団体の旗揚げ戦でしたから、同じ状況を分かっていましたし、「今はホームシックの時期だな」とか、気持ちは分かっていましたね。

ガイド:実際、彼女達のデビュー戦は、里村選手の目にどのように映りましたか?

里村:あの子達がリングに立ったとき、対戦相手が全員ベテラン選手だったんですけど、相手と向かい合った時に物怖じせず睨みつけた時は、厳しくしてよかったと思いました

ガイド:よく練習に付いてきてくれましたよね。でも、自分はガイアガールズ〔※1〕を見ていたんで(苦笑)

里村:えっ、ガイアガールズ、見られたんですか???そこまで厳しくはないです(笑)

ガイド:個人的には、あの中で里村選手や先輩選手が後輩に厳しいのは理解できるのですが、「似合うよ、似合うよ」って言いながら、何の躊躇もなく後輩の髪をバッサ、バッサと切り落としていく“本サイトのコラムコーナーでもお馴染み”広田さくらさんの方がある意味怖かったです(笑)

里村:うーん、凄い団体でしたね(苦笑)

ガイド:さて、その甲斐あって、現在では、新人選手も成長し、仙台という街にも仙女の名前が根付いてきました。

里村:仙台ではセンダイガールズを知らないという人がいないというくらいにはなったと思います。後は、地道ですけど、自分達が試合で毎回スキルアップしたところを見せて、いずれは女子プロレスといえば、センダイガールズという様にしていきたいですね。

ガイド:女子プロレスという話も出ましたが、ガイアの解散後、一度は語学留学を考えたと伺いました。里村選手は、当時の女子プロレス界にどのような印象を持っていましたか?

里村:自分がこの世界にいながらも低迷していった事実はありますし、葛藤もありました。けど、自分がずっと変わらないものというのは「この世界が好き」ということなんですね。力を貰えるし、夢を与えられる職業だと思うんです。音楽や他のスポーツに代わることなく、誇りを持っていますし、そんな素晴らしい女子プロレスの世界なので、自分自身「このままでは終われない」なっていう気持ちもありました。だから、団体は解散しましたけど、いつかまた女子プロレスで華を咲かせたいと思っていましたね。

ガイド:現在の女子プロレスでは、固定ファンにしか分からないようなマニアックなストーリーであったり、選手自身も現状に満足している様なところも多く見えます。里村選手が目指す仙女の方向性というのは?

里村:理想の団体として、15歳の時に想い描いていたプロレス像というのがあって、それは今も変わらないんです。会場に入った時に超満員のお客さんがプロレスで熱狂している姿が目に焼きついていて、いつか自分もこういう風に闘いで人を感動させたいってずっと思っていました。だからこそ、センダイガールズを作った時も、今は力が弱いですけど、そうなりたいという理想は変わらないですよね。今は団体も多いし、ファンの人は混乱するかもしれないけど、自分の団体だけはコンセプトは変えずに守っていきたいというのは考えています。

ガイド:その基盤となる、仙台という土地柄はいかがでしたか?

里村:結構、人の出入りが激しいですし、興行的には厳しいんですよ。東北の人達は、本当にいいものにしかお金を出さないんです。でも、その中で、今やれることっていうのは何のパフォーマンスもなく、自分達の実力を見せているだけですし、今後も、ありのまま変わらずに、アスリート色の強いプロレス団体にしていきたいですね。
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