愛称にもなったセルティックのヨコジマ
日本でもすっかりお馴染みになったセルティックのユニフォーム |
サッカーでは一色もしくはタテジマのユニフォームが多い中、セルティックは、チームの愛称「The Hoops(輪っか)」の通り、緑白の“ヨコジマ”。緑と白はアイルランド国旗に由来し、緑はカトリック、白は平和を象徴するという。ちなみにアイルランドの国旗は一色オレンジを加えたものだが、オレンジはプロテスタントを表す色なので、カトリック系のセルティックのユニフォームには使われていない。
もともとセルティックは1887年にグラスゴーにおいて、貧しい子どもたちを救済することを目的として神父が創設したチームで、アイルランド系移民の多かったエジンバラのハイバーニアンをモデルにしたという。
緑一色だったハイバーニアンとの区別のため、緑と白のものを採用したのは用意に想像できる。しかし、どうしてヨコジマになったのか……。ライバルのレンジャーズがラグビークラブの色を真似たように、ラグビーを真似たのか、はたまた天使の輪をイメージしたのか。
セルティックが産声を上げた19世紀後半は、起源を同じくするスポーツであるラグビーとサッカーが分かれて間もない頃。ユニフォームを作った業者がたまたまヨコジマにした、というところが実情ではなかろうか。とにかく中村選手の活躍で、日本においてセルティックのヨコジマは、すっかりヨコジマは市民権を得たと言っていいだろう。