忘れられない試合――と言われすぐに思い出すのが、下記の6試合であった。マラドーナの伝説のゴール、中田英寿のデビュー戦、EURO2000決勝、CL決勝での大逆転試合と記憶の片隅からよみがえってきた。そして、やはりW杯を賭けた日本代表のW杯予選も思い出さずにいられない。

1986年W杯、マラドーナの“神の手”ゴールと5人抜き

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伝説の5人抜きを実行したマラドーナ。時が経過してもその凄みはいつまでも色あせない
小学生の頃に、テレビで見ていても興奮せざるを得なかった試合があった。それは1986年6月22日、アステカスタジアムで行われたW杯メキシコ大会準々決勝のアルゼンチン対イングランド戦だ。「神の子」と呼ばれたアルゼンチンのディエゴ・マラドーナが伝説となった試合である。

まず後半6分、マラドーナがイングランドGKピーター・シルトンと浮き球を競り合ってゴール。イングランド側はマラドーナのハンドを主張したが、主審はゴールを認めた(後にマラドーナ本人が手を使ってゴールを入れたと証言)。

さらに、それから3分後、センターライン付近でボールを奪ったマラドーナが、左足のみのドリブルでイングランドDF陣を抜き、最後はGKをも交わしてゴールを挙げた。

試合は、かつてJリーグでもプレーしたイングランドのゲーリー・リネカーが得点を挙げるも、2-1でアルゼンチンが勝利。続く準決勝でベルギーを2-0で下し、決勝戦では西ドイツ(当時)を3-2で退けたアルゼンチンが2度目の優勝を遂げた。

まさしく、マラドーナのためのW杯メキシコ大会であった。