オランダ敗退が原因(?)で実施された「ビリ決定戦」

2002年、横浜でのブラジル対ドイツの決勝戦の直前に、この最下位決定戦はキックオフされていた
2006年6月に開幕するワールドカップドイツ大会。ワールドカップは文字通りサッカーの世界一決定戦。世界一として、あのW杯を高く掲げることはすべてのサッカー選手にとって最大の夢、最高の夢であることは間違いない。けれど、逆に世界ナンバーワンの"ビリ"になることは、はたして不名誉なことなのだろうか?

この「FIFA世界最下位決定戦」、実は4年前に、しかも映画の企画として行われていた。我らがニッポンで初めてが行われた2002年。横浜でのブラジル対ドイツの決勝戦の直前に、この最下位決定戦はキックオフされた。ということで映画のタイトルは、「もう一つの決勝戦~アザーファイナル~」というわけだ。

 

ヒマラヤ山中の秘境・ブータンで対戦したのは当時FIFAランキング202位のブータンと、203位のカリブ海の島国・英領モンテセラト。ところが(いや、当然かもしれないが)、この試合はFIFA主催ではない。実はこの映画の監督であるヨハン・クレイマー自身が勝手に思いついたことなのだ。

キッカケたるや実に個人的なことで「オランダがワールドカップ予選で敗れてガッカリしたから」というもの。

何かオモシロイ企画がないかとFIFA公式サイトの世界ランキングを眺めていて、202位と203位の「ブータン」「モンテセラト」の名前を見て、「どこだ、それは?」ということで始まったらしい。  

この企画の打診を両国のサッカー協会に送ってみたところ、意外にも両国とも強い関心を示し、話はトントン拍子に進む。そして実際に、ワールドカップの決勝戦に合わせてブータンで試合を行うことが決まっていく。この映画はその過程もちょっと面白おかしくしているフシもあるが、ドキュメントとして追いかけていく。オランダからブータン、モンテセラトにサッカーボールが飛び、場面を展開させていく演出は、CM出身の監督らしいテンポの良さがうかがえる。

>>世界再開決定戦の行方は…>>