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本田圭佑が移籍したVVVフェンロとは?

MF本田圭佑が、1月からオランダ1部リーグ・エールディビジのVVVフェンロへ移籍した。本田は早速試合に出場しているが、VVVフェンロとはいったいどんなチームだろうか。

執筆者:斉藤 健仁

将来の日本代表をになう存在として期待される、名古屋グランパスのMF本田圭佑が、1月からオランダ1部リーグ・エールディビジのVVVフェンロへ移籍した。本田は23日に早速試合にフル出場。現在13位のVVVフェンロとはいったいどんなチームだろうか。

オランダ南東部の古参クラブ

本田は2005年ワールドユースオランダ大会にも出場。
VVVフェンロはオランダ南東部、ベルギーと国境を接するリンブルク州フェンロ市にある。この地域は、緑豊かな土地でもあり、EU(ヨーロッパ連合)に関する条約、マーストリヒト条約が締結された場所そして知られている。

ゴロがかわいらしい、VVV(フェイ・フェイ・フェイ)とはVenlose Voetbal Verenigingの略で、オランダ語で「フェンロのサッカークラブ」といった意味だ。

1903年2月7日に「SCフェンロ」として創立し、長らくアマチュアクラブとして活動していた。1954年にオランダにプロサッカーリーグが発足すると、「スポルトクラブ VVV'03」とチーム名を変えてプロ化。

伝統あるチームということから愛称は「The Good Old」。過去にはオランダやUAE、韓国代表監督を歴任したディック・アドフォカートもプレーしている。

ホームスタジアムは1972年に作られた約6千人収容のデ・クールスタジアムだ。現在はメインスポンサーの物流会社のシーコン・ロジスティックスの名を冠してシーコン・スタジアム=デ・クールと呼ばれている。

エールディビジ定着を目指す

プロリーグのスタート初年度に当時もっとも大きなカップ戦を制した。その後1959年にオランダサッカー協会杯を獲得、61年にはエールディビジでクラブ史上最高位の3位となった。

しかし、その翌年2部リーグに、さらに1966年には3部リーグにまで降格。その後2部と3部を行き来し、1976年から94年までの間はエールディビジと2部の間を往来するエレベーターチームとなっていった。1994年からは万年2部チームと低迷していたが、昨年プレーオフを制し13シーズンぶりにエールディビジに返り咲いた。

今シーズンは、念願かなって復帰したエールディビジにとどまることがまずチームの目標だろう。無回転のFKを蹴ることで一躍有名となった日本の新星の活躍に寄せるクラブの期待は大きい。



<関連リンク>
VVVフェンロ公式サイト(日本語)
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