4位の引き分けでジェノアがすべり込む
12シーズンぶりにセリエAに復帰するジェノア(Stadio Luigi Ferraris) |
前節、2位をずっとキープしてきたジェノアは試合終了直前にマントヴァにゴールを決められ、痛恨の敗戦を喫し、セリエA昇格の行方は最終節までもつれた。
現在のレガ・カルチョ(イタリア・プロサッカーリーグ)の規定では、セリエAへの昇格枠は3つ。そのうち2位までが自動昇格となり、3~6位がプレーオフを行って残りの1つの枠を争うことになっていた。
だが、3位と4位の勝ち点差が10ポイント以上ある場合、プレーオフは行われず、3位のチームの昇格が決まる。
6月3日の第41節終了時点で4位のピアチェンツァは勝ち点67。ぴったり10ポイントの差だった。そのため、最終戦の結果次第で、ジェノアはプレーオフに回るかどうかが決まるのであった。
最終節、ホームでトリエスティーナと対戦したピアチェンツァは、先制したが、後半に追いつかれ1-1で終了。ジェノアは引き分け以上で昇格が決まることになった。
長いロスタイムの後、試合終了を告げるホイッスルがマラッシに鳴り響き、ナポリとジェノアの両チームは歓喜にわいた。パルマでチームメートだった、ナポリのDFカンナバーロとジェノアのFWディ・ヴァイオは肩を抱き合って泣いていた。最終節で対戦した2チームがともに昇格するというのは、実に45年ぶりのことだという。
破産から復活したナポリ
ナポリを2度の優勝に導いたマラドーナ(SSC Napoli) |
エドアルド・レーヤ監督率いるナポリは、今シーズン、セリエBに昇格し、SSCナポリの名称も復活した。イタリア代表主将のDFファビオ・カンナバーロの弟のパオロ・カンナバーロや、MFダッラ・ボーナなどセリエAでの経験も豊富な選手が中心となって活躍、終始安定した戦いぶりを見せ、待望の昇格を果たした。