ワールドサッカー/欧州サッカー

名門復活で、来季のセリエAは混戦必至!(2ページ目)

すでにユベントスが首位で昇格を決めていたセリエBの最終節は、2位のナポリと3位のジェノアが0-0で引き分け、共に来季の昇格が決まった。ナポリは6シーズンぶり、ジェノアは12シーズンぶりの復帰となる。

執筆者:斉藤 健仁

ジェノア、次は10度目のスクデットを目指す!?

21試合9ゴールで昇格に貢献したディ・ヴァイオ(写真:斉藤健仁)
1892年創立のジェノアは、実はセリエA初代王者だ。3連覇を2度達成し、ユベントス、ミラン、インテルに次ぐ優勝回数9回を誇る古豪だが、セリエAで戦うのはなんと12シーズンぶりのこと。あのカズこと三浦知良が在籍した1994-95シーズン以来のことだ。

2004-05シーズンはセリエBで優勝し、昇格するはずだったが最終節の不正が発覚、セリエC1に降格させられてしまう。

今シーズン、ナポリと共にセリエBに復帰したジェノアは、セリエA昇格を目指すべく、ジャンピエロ・ガスペリーニ監督が就任。シーズン後半には元イタリア代表FWディ・ヴァイオやFWガスパレットらを獲得し攻撃力を強化。混戦状態からいち早く抜け出し、後半戦を14勝4分4敗で結局3位に入った。

来期は優勝争い過熱か

ナポリのサン・パオロは、イタリア一の熱いスタジアムだ(SSC Napoli)
前代未聞のスキャンダルで幕を開けた2006-07シーズンのセリエAだったが、ふたを開けてみるとペナルティを受けたミラン、ラツィオ、フィオレンティーナ、レッジーナ、シエナは結局残留を決め、セリエBに降格したユベントスも1シーズンでの復帰を果たした。

インテルが独走した今シーズンとうって変わって、来シーズンのセリエAは、ユベントスが戻ってきたこともあり、チャンピオンズリーグ王者のミランをあわせた3チームを中心に、激しい優勝争いが予想される。

その行方を占う第一歩が、夏のメルカート(移籍市場)だ。ユベントスではすでにクラウディオ・ラニエリ新監督が就任、GKブッフォンも契約延長のサインをした。しかし一方でFWトレゼゲは、最終戦で移籍をにおわせるジェスチャーをし、スペイン行きは確実とみられている。

昇格したナポリやジェノアもどのような補強をするのかが注目だ。古豪の復活に、海外でプレーしているイタリアの選手が戻ってくる可能性も大きいだろう。

だが、毎年なにかしら不正や破産など騒ぎが起こるイタリア・カルチョ。実は来シーズンの顔ぶれも、秋になるまでわからないのかもしれない……。

■2007-08シーズン セリエA出場クラブ(2007/6/11現在)
1.インテル(CL出場)
2.ローマ(CL出場)
3. ラツィオ(CL予備予選3回戦から出場)
4. ミラン(CL出場)
5.パレルモ(UEFA杯出場)
6. フィオレンティーナ(UEFA杯出場)
7.エンポリ(UEFA杯出場)
8.アタランタ
9.サンプドリア
10.ウディネーゼ
11.リヴォルノ
12.パルマ
13.カターニア
14.レッジーナ
15.シエナ
16.トリノ
17.カリアリ
18.ユヴェントス
19.ナポリ
20.ジェノア
(キエーヴォ、アスコリ、メッシーナがBに降格)



<関連リンク>
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