自分のために撮る写真でOK
写真の上手い下手の出来を最初から考えなくてもいいのです。上手く撮って褒めてもらおうという考えは他人を意識しています。他からどう見られるかということより自分が好きというものを撮ってみていいのです。 |
写真を撮る時には、無意識に誰に見せるのかを想定して撮っていることがあります。写真を撮っている時、気持ちの中で「こんな写真を撮ったら笑われるかな」などと無意識に見えない相手を想定していることってありませんか?
いわゆる世間体を考えるのと同じようなものです。他人がどのように思うのかを想像することは、一般社会に生きる私たちには必要なことでもあります。しかし、自分の好きな被写体を表現して撮る時には、他人の視線を意識することなく自分が思うままに撮ることが大事です。
もし、誰のために撮るのかと見せる対象者を想定するのであれば、それは自分のために撮る、と思えばいいでしょう。
好きということを表現するのに、見えない相手に遠慮して撮る必要はありません。他人どう思われようが、撮りたいものを自分のために撮る、このスタイルが好きを表現して撮影するためには大事なポイントではないでしょうか。
好きな被写体の撮りたい瞬間を狙って撮る、ここまで出来たら半分以上は成功したも同然。あとは、どのような写真にしたいかを整えていけばいいのです。
写真をどのようにきれいに撮るかというのは、カメラの操作でコントロールできる部分です。現行のデジカメ機能は高性能なので、簡単な操作で誰でもきれいに撮影することができます。また、これまでガイドが書いてきた記事にもシーンごとに解説してありますし、それを説明した書籍等も多く世の中には出ています。カメラの操作をマスターするには、わかりやすいものを参考にするとよいでしょう。
写真で表現する上で大事なことは、カメラの操作方法を知ることよりも、撮りたい被写体を見つけそれについて知ることです。
短くまとめると、被写体に愛を感じて、自分のために撮る。愛を感じている被写体にレンズを向けて撮った写真には、好きという気持ちが表れることがあるということです。写真で表現することは奥が深いのですが、好きという身近な思いから試してみるといいのではないでしょうか。
写真表現の撮影方法のひとつのヒントとして応用してみてください。
写真・テキスト 瀬川陣市
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