写真撮影/風景・夜景を撮る

紅葉のカラーコントロールは、露出補正で(3ページ目)

紅葉を撮ったときに、見た目と違う感じに写って少しガッカリしたことありませんか?そんなときの撮影に応用できる露出補正についてまとめてみました。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

黄色にはプラス補正

今度は、逆にプラス補正にしたほうが効果的な場合をみていきます。

銀杏の黄色い葉は、もみじの赤と比べればとても明るい色です。黄色などは暗く写すと濁った感じに見えますので、明るく写したほうがよりその色の持つ感じを表すことができます。

ここでも-1.0の露出補正をかけた状態から写り方の違いを見てみましょう。

-1.0
-1.0で露出補正をかけて撮ったもの。黄色の銀杏が黒く濁った感じに見えます。

-0.7
-0.7にて撮影。これでもまだ暗い感じがします。

-0.3
-0.3にて撮影。基準値より若干暗くなって写っています。

0.0
露出補正のかかっていない状態。0.0としてここを基準値とします。オート露出では、銀杏の葉はややアンダー気味に算出されるので見た目より暗く写っています。

+0.3
+0.3にて撮影。若干明るく写ってきました。

+0.7
+0.7にて撮影。かなり黄色もイキイキとした感じに見えます。ほぼ見た感じに近い写りになってきました。

+1.0
+1.0にて撮影。基準値より1段階明るい状態。若干オーバー気味にも見えますが、明るく表現したいならここまで補正をかけてもいいかもしれません。


明るい色味を出したい場合は、プラス補正で色合いを調整していくと、表現したい色に近づけることができます。何段階かにわけて撮影しておけば効果的に露出補正を使うことが出来ます。

撮影している時には、カメラのモニターでチェックをしますが、このモニターも実際に写っているものよりも明るく見えたり、逆に暗く見えたりとクセがあります。今まで撮ってきたものをパソコン画面でチャックしておき、事前にそのクセを知っておくことも大事ですね。

露出補正は、紅葉の撮影だけに限らずに応用できる撮影方法です。ぜひこの機会にマスターして、これからの撮影に活用してみてください。


写真・テキスト 瀬川陣市
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