光のあたり具合に注意
光の当たる部分と影の部分の桜の見え方はこんなに差がでます |
桜の花は白っぽいため、花に当たる光によって見栄えに大きく違いが生じます。曇っているときに桜を撮ってもいまひとつパッとしません。やはり太陽光で光り輝いている桜を撮りたいものです。
昼間に晴れているときは問題ないのですが、夕方の日の沈む頃の撮影は特にこの太陽光が桜に当たるかどうかに気を使いましょう。日陰などになってしまいまったく日の当たらないところはなるべく避けるようにしましょう。
夕方のオレンジ色の日光があたるとまた違ったきれいな桜の写真が撮れます。それを狙ってみるのもいいでしょう。白っぽい桜の花は照らされる光線の色によっていろいろ演出されます。夕方のやわらかい太陽光の時間帯は特に刻々と違った色合いを見せてくれます。桜の写真を撮るには絶好の時間帯と言えるでしょう。
夜のお花見に行った際などに写真を撮る時はフラッシュを利用するのがいいでしょう。コンパクトカメラなどについているフラッシュでは遠くまでは届きませんが、すぐ後ろに桜があるようなシーンでは人物、桜ともにきれいに撮れるので利用してみましょう。
身近な夜桜を撮ってみよう
街灯の明かりに照らし出される桜も素敵です |
夜桜というとライトアップされている特別なところに行かないと撮れないと思ってらっしゃいませんか。よく探してみると身近なところに絶好の夜桜が撮れるポイントがあります。
それは、街灯などの近くに咲いている桜です。桜の枝が伸びて街灯の周りが桜で覆われているところは意外に多くあります。街灯の光だけでも撮影はできます。ただどうしてもシャッタースピードは遅くなるので三脚がない場合はなるべく撮影中にカメラがブレないように注意も必要です。電柱などの動かないものにカメラをそえて手で固定しながら撮るとブレが少なくなります。
街灯に照らされている夜桜はまた違った味わいを醸し出しています。これらを撮り集めてみてもおもしろい桜の写真が撮れますね。
桜のある風景は現代の一番しあわせで平和なシーンに私には映ります。暖かくなる季節に咲き誇る桜。もうこの上ない喜びの風景ですね。そんな楽しい季節をみなさんもぜひ写真に撮ってみてくださいね。
桜の写真がさらに撮りたくなるよう最後に満開の桜をご覧ください。
今回のレクチャーのまとめ
●桜の色の調整はカメラの露出補正機能を使ってみよう
●桜の花をアップで撮るときは前後、周りからベストポジションを探してみよう
●クローズアップで撮るときは接写モードを使おう
●桜が映えるような背景にも気を使おう
●人物を撮る時は桜が効果的な脇役になるような構図を探してみよう
●近所の桜の木にも撮影にいい場所があるので探してみよう
●太陽の光の当たり具合に気を配ろう。なるべく日の当たる桜を撮ること
●夜の花見などでスナップ撮影するときはフラッシュを使おう
●街灯などで照らされる夜桜もいい撮影ポイント
満開の桜に説明はいりません |
そして、お花見のビールもいいですが、カメラを持って行くのもお忘れなく…
写真・テキスト 瀬川陣市
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