2/2 やっぱりハードルアーで釣る！Part2 [ルアーフィッシング] All About

ラバージグ

ラバージグは水中で静止した状態でもゆらゆらと動くスカートの特長をよく活かしたルアーになる

ブラシ付きのラバージグを正面から見るとこのような感じになる。市販のままだと束ねられているが、使うときはこのように少し開いてやるとよい

ラバージグはジグヘッドにシリコンやラバーでできたスカートがついているタイプのルアーになる。ブラシと呼ばれるウィードガードがあるタイプとガードなしのタイプがあるが、当然使い分けとしては障害物回りではブラシ付き、それ以外の場所ではブラシなしを選べばOKだ。

ブラシ付きのラバージグは対障害物機能を見た場合、ブラックバスで使うルアーの中で最強で、ブッシュの中、流木の下、複雑に入り組んだ木の枝の中と様々な悪条件の中へキャストすることができる。使い方はそうしたポイントへキャストしたら、そのままフォールさせる。通常ならフォール中や着底直後にヒットすることが多いが、もしアタリがなかったらステイさせたあと小刻みにロッドの先を上下し底を叩くシェイキングが効果的。悪条件の中で演出させるので、あまりルアーは移動できない。そのためラバージグを障害物エリアで使うときは基本的に点の釣りに徹するようにするとよいだろう。シェイキングさせても反応が無ければ次々と違う場所でアプローチさせてみよう。

ブラシなしのラバージグの場合はフォールと底をずるずると引いてくるズル引きをメインにアクションさせればよい。基本はズル引きでオッケーだが、反応がない場合はバイブレーションやスピナーベイトで紹介したリフトアンドフォールでアピールさせる。これを小刻みに繰り返すとボトムバンピングと呼ばれるテクニックになり、こちらも効果的なメソッドとなるので覚えておこう。いずれも岩場の底にぴったり付いているようなブラックバスに効果的なメソッドになる。

ラバージグもスピナーベイトで紹介したトレーラーとセットで考えるとより面白くなる。トレーラーはポークやソフトルアーがメインで、より生命感を重視するならポーク、アピール力を高めたい場合はソフトルアーなどが最適だ。セットするソフトルアーについては次の記事で詳しくその特長を解説するのでそちらを参考にしてほしい。

ポークはフックにチョン掛けして使う。最初はビンに入ったポークを取り出すことさえためらう気持ち悪さがあるが、なれてくればこの生命感溢れるトレーラーが大好きになるはずだ(笑)。ちなみにポークにもフォルムやサイズ、カラーによってたくさんのバリエーションがあるので、各自で研究してみるとよいだろう。また、トレーラーにはポークのほかソフトルアーも効果的。右画像上はザリガニをイメージさせたクロータイプ、下はグラブとの組み合わせだ。

釣れるとうれしい！ハードルアー

奥にはアシと朽ちた釣り台、手前は開けた水域が広がるポイントだ。手前をバイブレーションで探り、カケアガリがあるようならクランクベイトで底を叩いてみる

この右画像を見てほしい。奥にはアシと朽ちた釣り台、手前は開けた水域が広がるポイントだ。手前をバイブレーションで探り、カケアガリがあるようならクランクベイトで底を叩いてみる。

次に釣り台の脚の近くを通すようにトップウォーターでブラックバスの活性をチェックしたあとはスピナーベイトでアシ際を含めてトレースする。それでも出なければアシの根元や奥の隙間にラバージグを落とし込んでゆく。という感じで、ひとつのシチュエーションからでも、様々なルアーが活躍できそうなシーンが浮かぶようになれば釣りの幅も広がるのだ。もちろん、季節や地域、自然条件などが絡むとルアーチョイスの選択肢はもっと複雑になるが、経験を積むと逆に絞り込んでゆくこともできる。あまり、難しく考えすぎないように、楽しみながらハードルアーを使いこなしてゆくとよいだろう。プラスチックや金属で出来た無機質なルアーに命を吹き込めるようになればブラックバスもたまらず食いついてくるはずだ。

次回はソフトルアーについて勉強します。お楽しみに！