ロールキャストを覚えよう
もうひとつ、即戦力として初心者でもすぐに使えるキャスティング方法を紹介しておこう。「ロールキャスト」と呼ばれる投法で、一回も頭上をラインが通らないので混雑した釣り場でも他人に迷惑を掛けないやさしいキャスティングだ。投げ方は簡単でラインを出したら、すーっとロッドを直線よりやや外側へ持ち上げる。頭上を越したあたりでラインがティップの真下あたりまで垂れ下がるのを待つ。ラインが落ち着いたら、ロッドをゆっくりと前方に押し出す感覚で振り下ろす。すると、ラインは円を描きながら前方へと走り出すはずだ。
一日あればマスターできるぐらい簡単なキャスティングなので、すぐに釣りにいきたい人にオススメ。このテクニックは上達してからもいろいろな場面で使うことになるので、距離やスピードをコントロールできるとなおよし。ちなみに、マーカーを使った浮き釣りなど、水面下の釣りをしているときは、一度のロールキャストで投げようとせず、一回目は軽くフライを水面近くまで浮上させるためにキャストし、すぐにもう一度ロールキャストするとスムーズに前方へ飛ばすことができるぞ。
地道に練習! こっそり教えます!
キャスティングの練習場所なんてないやい! というあなた! そんな人でもこっそり練習できる方法を教えておこう。用意するのはロッドとヤーンと呼ばれる紐状のマテリアル。ロッドもあり物で十分だし、ラインも少し重みがあってしなやかなものなら手芸用の素材でもオッケー。これを画像のようにセットして、あとはオフィスの踊り場や廊下で振るだけ。スペースが少なければロッドを短く持ってラインを短くしてフォルスキャスト、十分なスペースならロッドを長めに持ってラインも長くとってフォルスキャスト。といった具合に簡単にトレーニングができる優れものだ。とにかくキレイなループを描けるよう一定の軌道で、リストをあまり使わずロッドを操作するのがコツ。これで上手にキャストできるようになればしめたもの。あとは自分のタックルでも同じことができるようにキャストするだけだ。とにかくフライのキャスティングはどんどん振るしかない。イメージをしっかり持って楽しみながら練習して欲しい。
次回は釣りに行く前の準備についてのお話です!お楽しみに!
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