ルアーフィッシング/ルアーフィッシング関連情報

ショップへ行って、買い物をしよう!(2ページ目)

前回の「釣りに必要な「結び」のテクニック 」に引き続き、フライフィッシングをはじめるための基礎講座第4回目。今回は、実際に買い物に行ってみよう!です。

執筆者:中山 一弘

予算に応じて、ショップで相談

ウエアはなるべく妥協しないようにしたい。一日中それを着て過ごすことになるので、なるべく快適な製品を選ぼう
さて、実際にショップへ行くとすごい品揃えにびっくりするはず。チェーン展開している量販店でも、地域によってはフライタックルが充実してところもあるけど、やっぱりプロショップは滅多に入手できない品物から初心者にやさしいタックルまで、すべて揃っているから安心だ。

とはいえ、最初に揃えなくてはならないタックルはそれほど多くはない。まずは、ロッド、リール、フライラインとバッキングライン、それにリーダーが予備用を含めて5個ぐらい。ティペットは釣り場に合わせて3個ぐらい。小物ではラインカッターとフライを管理するフライケース、管理釣り場がメインならマーカーとシンカー。これぐらいだ。

肝心のフライだが、季節に合わせたオススメセットなどがあれば、それを購入すればOK。最近ではこれらがセットになった製品もあり、品質も高いものが多いので、そちらもオススメできる。大体2万円ぐらいからが相場で、バーゲンなどを利用すればもっと安く手に入る可能性だってある。「自分は凝り性で形から入りたい」という人には、ルーミスやセージといったプロご用達の製品を選ぶのもありだ。この辺はみなさんの予算に応じて、ということになるので、実際のショップで相談してみるとよいだろう。

いずれにしても道具がなくては始まらないのが、フライフィッシング。コストパフォーマンスを選ぶもよし、いきなり満足できる高級ブランドを購入するもよし、それぞれのスタイルに合わせてショッピングを楽しもう。

ガイドが薦める最初のタックル買い物メモ

釣り道具はきちんとベストに収納しておく。釣り場でとっさの判断をしなくてはならないときに便利だ
【必需品】
ロッド:汎用性が高い5番ロッドがオススメ

リール:フライフィッシングの場合、高級リールは不必要。安くてもいいからロッドにセットして重量バランスをチェックしておこう

フライラインとバッキングライン:フライラインはDT5#。管理釣り場には大物も多いので、対策の意味でも十分なバッキングを巻いておく。バッキングラインの量は、リールとの兼ね合いになるので店員に相談しよう

リーダー:行きたい釣り場に合わせて購入する。分からなければ6Xを中心に前後を揃えておこう。あまり長いリーダーは不要で、7.5ft程度のもので十分だ

ティペット:こちらも行きたい釣り場に合わせたい。わからなければ6X中心に、前後の太さをいくつか購入しておくと安心だ。ちなみに初心者のウチほど高級品に頼るのもアリだ

ラインカッター:フライフィッシングの場合は、爪切り型でアイ通し(尖った針状の金属)が付いているものがオススメ。ラインを切ったり、フライアイがセメントで固まっているのを修復することもできる

フライケース:購入したフライを整理するために必要。水に浮くドライフライ用とウェットフライやニンフ、マラブー用に分けて収納するのがベスト

マーカー:マーカーは浮きのこと。形状によっていろいろなタイプがあるので、店員に聞いて感度の良い製品を選びたい

シンカー:場所によってはマーカーを使う釣りのときに使用する。沈めて使うフライにはあらかじめシンカーが巻いてあるので不要のことも多いが、持っていると沈降速度の調整などいろいろなテクニックに応用できる。量販店で売られている「ガン玉」でもOK

フライ:最初は釣り場に合わせて店員にチョイスしてもらおう。管理釣り場なら、受付でヒットフライを購入できるところも多いぞ

帽子:日差しを避ける意味もあるが、他人や自分のフライが頭上をビュンビュン飛び交う釣りなので安全の意味でも必需品

ランディングネット:管理釣り場で貸し出してくれるケースが多いが、もし予算があるなら購入しておきたい。ゴム製が流行りだが、繊維ネットでもよい。繊維ネットの場合は魚を傷つけないよう、必ず水にしっかり浸してから使うこと

厳しい自然条件の中で釣りをするにはそれなりの装備が必要になる。安全装備だけはきっちりしておこう
【出来れば揃えたい】
フライベスト:予算があるなら、最初から購入しておきたい優れもの。ポケットがたくさんついているベストならとりあえずなんとかなるので、ホームセンターで購入する手もある。かなり安くあがるのでデザインの良いものがあれば、そちらもオススメだ

フロータント:ドライフライを長時間使っていると、水分を含んで水面に浮かなくなってしまう。フロータントとは水分をはじく溶液や粉末、ワックスなどで出来ているので、これを使用するとまた水面へ浮くようになる。数百円なので購入しておくのもよいだろう。ちなみに、最初のうちは溶液タイプが使いやすい

フォーセップ:ピンセットの親玉みたいなもの。これがあると、釣った魚からフライを外すときに手を触れないで済む。大きさや精度によって値段に差があるが、自分が使いやすいと感じられるものがベスト

フライパッチ:水分を含んだフライを乾かすためにベストの胸に着けておく繊維のシート。ムートンや化繊で出来ていて、使い続けていたフライをちょこんと仮に刺しておくと、数十分で乾いてくれる。必需品ではないが、あると便利な道具のひとつ

ピニオンリール:引き伸ばせるワイヤーやゴムを収納することができる小物。これにネットやラインカッターを取り付け、ベストに吊るしておくと便利に出し入れができる

ウェーダー:ソックスタイプとブーツ付きがあるが、ゴロゴロしたところを歩く機会が多いフライフィッシングにはソックスタイプに専用シューズの組み合わせがベスト。素材によって価格が違うが、なるべくゴアテックスを初めとした防水透湿素材をオススメしたい。高価な製品なので予算があるときに購入しよう

レインウェア:通り雨やちょっとした小雨なら、安価なものでも十分。渓流や湖などで長時間使うなら、やはりちゃんとした防水透湿素材のものを選びたい。


次回は、いよいよキャスティングです!お楽しみに。

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ガイドが良く行くプロショップはこちら。JR大宮駅近くにある「プロショップ吉見屋」さんだ。どんな相談にも乗ってくれるし、なによりスタッフはみな親切だ。近くに来たときには必ず立ち寄ってみて欲しい
【取材協力】
プロショップ吉見屋

〒330-0845
埼玉県さいたま市大宮区仲町1-104 AKビル1F(Yahoo!地図情報ではココ。大宮駅そばです)
電話048-644-1133
FAX048-647-1600

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