ホテル/関西のホテル

ロテル・デュ・ラク

ロテル・デュ・ラクは、世界的なソムリエである田崎真也さんがプロデュースするオーベルジュスタイルのホテル。琵琶湖畔の閑静なロケーションで、絶品料理を堪能!

村上 実

執筆者:村上 実

ホテルガイド

田崎真也さんプロデュースのおいしいホテル「ロテル・デュ・ラク」

田崎真也さん

世界的ソムリエの田崎真也さんがプロデュース

ホテルが大好きな人はワインも大好きというのは案外と正しい方程式。ワインという世界は実に懐が深く、のめり込んでしまえば際限がない。グランクリュと言われる高級ワインからボジョレーヌーボーのような庶民的なワインまで実に幅広い世界がある。

そして、ワインと言えば田崎真也さん。1995年の世界ソムリエコンテストでグランプリを獲得したことで一躍有名になり、今やTVや雑誌などのメディアで常に注目の人。その田崎さんがプロデュースしているのが滋賀県琵琶湖畔にある「ロテル・デュ・ラク」。客室数は僅か7室とヴィラ6棟。まさにオーベルジュの典型でもある。ワインと料理のマリアージュ、そして楽しくワインを学べる新しいスタイルのリゾートホテルとして、現在、最も注目されています。

琵琶湖畔の自然が何よりの癒し。
日常から逸脱したかけがえのない空間

ロテル・デュ・ラクundefined琵琶湖

琵琶湖畔という絶好のロケーションを誇るロテル・デュ・ラク 

ホテルラヴァーズ(ホテル大好き人間)にとって、どういうタイプのホテルが好きですかというアンケートを行うと、必ず上位にランクアップされるのがオーベルジュスタイルのホテル。1泊2食で夕食と朝食が楽しめるのが魅力だ。このスタイルをリゾートホテルに採用したのが、琵琶湖の北端に位置する「ロテル・デュ・ラク」。湖畔に佇むこの館には独特の世界がある。湖西線の北端の駅、永原駅から車で10分足らず、山間部から湖畔に出て桜並木を抜けるとそこにそ聳え立つ。まず訪れたゲストの誰もが驚くのが鉄製の重厚な門扉。プライバシーが完全に守られた世界。ここでの滞在は宿泊客のみである。

元々この建物はNTTの保養施設だったものをホテルにコンバージョンしたもの。深い緑に囲まれた建物周辺には世界の湖をテーマにした内装を変えているヴィラが6棟あり、まるで北欧のような景色にアクセントを加えている。
ロテル・デュ・ラクundefinedスウィート

ラグジュアリースイート

基本的に「ロテル・デュ・ラク」の滞在には何もプログラムがない。多彩なエンターテイメントやプログラムに慣れた日本人観光客にとってはどう過ごしてよいか分からないと戸惑うゲストもいるようだが、実際にホテル滞在してみれば納得という図式。何もしないで目の前の琵琶湖の時間ごとに変わる景色を眺めているだけでも十分満足してしまう。「好きな音楽をBGMにする人が多い」とはホテルのスタッフの声。

最近では、ほとんどのリゾートホテルの客室にはCDプレーヤーが備わっているので、まさに音楽三昧というシーンが多い。こういう大自然のなかでクラシックの名曲を聴きながらワインを楽しむというのは相当な上級のリゾートホテルの楽しみ方でもあろう。

ここの自然環境は、ときに滞在客に大きなプレゼントをしてくれる。それはこの周辺に野生する野猿や鹿、狸といった動物たち。ベランダでひと時過ごせば必ず野猿が地面に落ちた団栗や椎の実を探し回っているシーンに遭遇する。恐らく日本広しと言えどもこれだけ自然環境と共生しているリゾートホテルはなかなかないだろう。まるでエコロジーホテルである。

夜の帳が下りる頃、レストランの前に三々五々、各客室からホテルゲストが集まってくる。雰囲気としては欧米のオーベルジュやスモールラグジュアリータイプのホテルにある雰囲気である。驚くのは皆さんの足元。なんとお洒落なスリッパなんですね。このホテル、基本的には“我が家”というがコンセプト。だから玄関では靴を脱ぎ、館内はスリッパというスタイル。スリッパであれば当然リラックスできる。このリラックスした雰囲気が例えようのない、この館の魅力でもある。自然にホテルゲスト同士の会話を弾んでしまう。年齢も様々だが、自然にお友達になれる雰囲気が醸し出されている。

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