パウル・クレー 創造の物語
《駱駝(リズミカルな樹々の風景の中の)》1920年 Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen, Düsseldorf |
《直角に半円》1932年 Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen, Düsseldorf |
パウル・クレーは1879年、スイス生まれ。両親の影響で小さい頃から音楽に親しみ、高校を卒業後、ミュンヘンの美術学校で学びます。後の北アフリカ旅行をきっかけに鮮やかな色彩に目覚め、現在知られる画風が築きあげられていきます。
クレーの作品は、パッチワークのように様々に色分けがされていたり、幾何学的とも思える造形の中に具体的なイメージが潜んでいたり、あるいは文字や記号めいた形が配列されていたりと、見れば見るほど想像力をかきたてられます。
かといって決して難しい絵というわけではなく、明るい色彩や、どことなく音楽を感じさせるリズミカルな造形は、むしろ非常に親しみやすいものです。
今回の展覧会では、それぞれが世界屈指のクレー・コレクションを誇る、ノルトライン=ヴェストファーレン美術館、シュプレンゲル美術館、フォン・デア・ハイト美術館というドイツの三美術館が所蔵する作品を中心に、油彩、水彩、素描、版画など約150点の作品が並びます。
初期の風刺的な線描画から、ナチスに迫害され病魔と戦いながら制作に励んだ晩年まで、「光の絵」「自然と抽象」「エネルギーの造形」「イメージの遊び場」「物語る風景」という5つの側面から、クレー芸術に潜む奥深い多様性に迫ります。
【パウル・クレー 創造の物語】
■会期 2006年6月24日(土)~8月20日(日)
■会場 川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631)
■休館日 毎週月曜(ただし、7月17日は開館、翌18日振替休館)
■開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
■料金 ( )は20名以上の団体料金
一般 \1,300(\1,100)
大学生および70歳以上 \1,000(\800)
中小生 \400(\300)
■問合せ 0120-498-130(フリーダイヤル)
■主催 川村記念美術館 (大日本インキ化学工業株式会社)/東京新聞
詳しくは川村記念美術館ホームページにて。
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