アート・美術展/アート・美術展関連情報

季節感たっぷり、「春」を感じるアート!(3ページ目)

心躍る春。そんな季節にぴったりのアーティーストと作品をご紹介します。

執筆者:橋本 誠

「バスタブ」と印象的な光を描く曽谷朝絵さん

Bathtub
「Bathtub」, 油彩
サイズ:164×226cm
制作年:2001年
曽谷朝絵さんは「バスタブ」や「石けん」など、お風呂にまつわるものを描いています。お風呂は普通屋内にありますが、曽谷さんの絵に描かれているバスタブは、明るい光に包まれているのが印象的です。

夏のまばゆいばかりの日差しでもなく、冬の寒々しい光でもなく、明るくも柔らかいそれは、春の気持ちのよい日差しを連想させます。もしかしたらこれは曽谷さんの心象風景みたいなものを描いているのかもしれません。
Bathtub rainbow
「Bathtub rainbow」, 油彩
サイズ:45×65.2cm
制作年:2002年
Circles
    「Circles」, 油彩
    サイズ:135×135cm
    制作年:2005年
曽谷さんは「バスタブ」をよく描く理由として、その質感(ホーローの感じ)が生理的に好きだということと、自分自身の身体感覚でキャッチした情報に目を向け、表現をしたいということを挙げています。

お風呂場という、ごくシンプルな空間。自身も裸になって接する場所。作品には、曽谷さんが何か五感のようなもので感じたことが描かれているのかもしれません。



【曽谷朝絵(Asae Soya)】
1974年、神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科油画博士後期課程にて博士号取得。
日常の身の周りにあるもの、特にバスタブや石けんなど、お風呂関係のものを中心に油彩で表現している。

■賞歴
1998年 東京芸術大学卒業制作 サロン・ド・プランタン賞、取手市長賞、0氏記念賞
1999年 第13回ホルべインスカラシップ奨学者
「ART BOX大賞展」ギャラリー賞 
2000年 「JACA日本ビジュアルアート展」準グランプリ 
2001年 「第6回昭和シェル石油現代美術賞展」グランプリ 
2002年 「VOCA展2002」VOCA賞

■主な個展
1999年 「曽谷朝絵展」麻布アートサンサション(東京)
2001年 「曽谷朝絵・絵画展」exhibit LIVE(東京)
2002年 「公開制作11/感性のレアリスム」府中市美術館(東京)
2003年 「曽谷朝絵展」第一生命ギャラリー(東京)

■主なグループ展
1998,99年 「次代への表現展」おぶせミュージアム(長野)
2000年 「APEC YOUNG ARTIST EXHIBITION 2000」ブルネイ国際会議場(ブルネイ)
      「ART DEL JAPAN」(プエルトルコ)
2002年 「第1回府中ビエンナーレ」府中市美術館(東京)
      「normal. normal」Dirt gallery(アメリカ)
2003年 「Art Watching Part2 感覚遊園地展」宮城県立美術館(仙台)
      「こもれび展」水戸芸術館(茨城)
      「September」 西村画廊 (東京)
      「ガリバー美術探検記」北海道立近代美術館(札幌)
2004年 「RIGHT-描かれた光」西村画廊 (東京)
      「KIAF 日本現代美術特別展」韓国国際展示場(COEX)(ソウル)
      「TAMA VIVANT2004」多摩美術大学、みなとみらい(東京、横浜)
      「VOCA 1994-2003, 10年の受賞作品展」大原美術館(倉敷)
2005年 「Summer show」西村画廊(東京)
      「Open studio」セゾン現代美術館東京事務所SMMA FACTORY(東京)
      「ART TODAY 2005」セゾン現代美術館(軽井沢)
      「Open Studio!北仲」北仲アトリエ(横浜)


最後のページは、独特の手法を用いる岩野仁美さんです!
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