ミステリー文学資料館の
乱歩関連アンソロジー
乱歩が編集長を務めた雑誌『宝石』の傑作選。乱歩の推薦文と未発表小説「薔薇夫人」も併録されている。 |
乱歩が編んだ『推理教室』
乱歩が1959年に編纂した『推理教室』には、13人の作家たちが2編ずつ(仁木悦子のみ1編)書き下ろした"推理クイズ小説"が収められていた。執筆陣の豪華さに加えて、解決編が巻末に密封されるなど、いかにも挑戦意欲をそそる1冊だった――が、刊行から数年で絶版。1986年に河出文庫で再刊されたものの、そこでは6編が割愛されていた。そして20年以上を経た現在、一連の"乱歩"を冠したシリーズで(ようやく)全編が復活したのである。次のページでは『江戸川乱歩の推理教室』と『江戸川乱歩の推理試験』を御紹介します。