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エロティック・ミステリー東西対決!(3ページ目)

750人の全裸ラブシーンが話題になったあの映画の原作と稀代の悪女ミステリー。東西のエロティックで美しい小説をご紹介します。豪華絢爛な物語の世界に耽溺してストレスを忘れましょう!

執筆者:石井 千湖

さて、対決の結果は……?

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ストレスまみれの毎日を忘れるアナザーワールドへ!
実はこの2冊には共通点があって、『香水―ある人殺しの物語』はドイツの作家がフランスを舞台にした作品、『妖異金瓶梅』は日本の作家が中国を舞台にした作品。しかも両方とも時代物。母国ではないからこそ、その土地の文化に対するイマジネーションが膨らみ、さらに時間的な隔たりがあることによって、アナザーワールドであることが際立つのです。

さて、「対決」なんて大それたタイトルにしてしまいましたので、僭越ながら審判を下してみましょう。

■日常を忘れる度
『香水―ある人殺しの物語』★★★★★
『妖異金瓶梅』★★★★☆
トンデモない奇想を最後まで貫く『香水―ある人殺しの物語』の方が上。

■ストレス解消度
『香水―ある人殺しの物語』★★★★☆
『妖異金瓶梅』★★★★★
あまりにも金蓮の悪女っぷりが爽快なので『妖異金瓶梅』の方が上。

■エロティック度
『香水―ある人殺しの物語』★★★★★
『妖異金瓶梅』★★★★☆
主人公はセックスに興味がないのにメチャクチャ隠微。『香水―ある人殺しの物語』の方が上。

■ミステリー度
『香水―ある人殺しの物語』★★★★☆
『妖異金瓶梅』★★★★★
フーダニット(犯人)もハウダニット(トリック)もホワイダニット(動機)も凝っているので『妖異金瓶梅』の方が上。

というわけで、東西のエロティック・ミステリー、皆さんはどちらが読みたくなりましたか? 2冊ともガイドにとっては思い入れのある本なので両方読んでくださったら一番うれしいですが、お好みによって選んでくださいね。

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