ミステリー小説/ミステリー小説関連情報

この秋、映画と原作で泣く!(2ページ目)

芸術の秋。美しい映像や音楽でミステリーを楽しむのもいいですね。東野圭吾『手紙』ほか、映画と原作、ダブルで泣ける作品をどうぞ。

執筆者:石井 千湖

奇蹟を起こした男の物語スティーヴン・キング「刑務所のリタ・ヘイワース」(『ゴールデンボーイ』収録)

ゴールデンボーイ
「刑務所のリタ・ヘイワース」を収録した文庫本。表題作は怖いです。
映画館に新作を見に行くのもいいけれど、“DVDで楽しめるのもないかな?”というあなたには「ショーシャンクの空に」をおすすめ。原作は「刑務所のリタ・ヘイワース」ですが、映画は好きだけど原作は読んでいないという人もいるのでは?

主人公は、元銀行家のアンディー・デュフレーン。1948年、彼はショーシャンク刑務所に入所しました。妻と愛人を殺した罪で。彼は無実を訴えましたが、有罪と判定されたのです。荒くれ者の犯罪者が集うショーシャンクで、アンディーは異質の存在。物静かで孤高を保ち、刑務所の中でも優雅に振舞います。そんなアンディーに暴力で屈辱を与える受刑者たち。ですが、アンディーは酷い境遇から自分で脱け出します。銀行家としての経験と能力を活かして。

看守にも所長にも一目置かれ、アンディーは少しずつ刑務所を明るい場所にしていきます。図書館を充実させ、受刑者が高校卒業の資格をとれるように手配し、よろず調達屋のレッドをはじめとする仲間たちと友情をはぐくみ……。映画にはティム・ロビンス演じるアンディーが看守をトイレに閉じ込めて、みんなにモーツアルトの「フィガロの結婚」を聴かせる場面があります。そのときのアンディーの幸福な表情。原作のエッセンスを映像と音で見事に表現した、世にも美しい名シーン!

そして、アンディーは入所から30年後、ある奇蹟を起こす。彼がレッドに残したメッセージを読んだとき、目頭が熱くなります。映画も原作も、晴れ晴れとした気持ちになれる傑作です。

まだまだあります、泣けるミステリー映画→次ページへ>>

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます