テレビのガイドが家族のために選んだ一台とは?
私も最近テレビを買いました。我が家には日立の最新機種P50-XR035(仕事用・プラズマ方式)と十年近く前に買ったシャープアクオスの15V型、大画面で映画を見るための投射式プロジェクター・ビクターDLA-HD100がありますが、エコポイント効果もあって薄型テレビが売れているこの年末、一人のユーザーに戻ってリビングに置く家族用として一台買ってみようかと思ったのです。結論から先に言うと、LEDバックライトでも、超薄型でも、コントラスト200万対1でもないパナソニックの液晶方式、ビエラ「TH-L37R1」を買いました。
理由は、専門誌の取材で同社のIPS-α方式液晶を何度も見て、まず満足できる画質であること、250GBのハードディスクを積んでいる録画テレビであること、同社のデジタルレコーダー・ディーガDMR-BW970がすでに我が家にあり、HDMIで接続すれば、ハードディスク内のコンテンツを簡単にディーガに移動することが出来ること、以上の3点です。買ったのは神奈川県の某市にあるビックカメラで購入価格は177,800円、ポイントは23125(13%)でした。
私が家族用に選んだのは、パナソニックTH-L37R1
パナソニックR1は、37V型まではIPS-α液晶方式、42V以上はプラズマ方式で、両者ともに同社の最もベーシックなG1系(現在X1系に代替)をベースに、液晶方式は250GB、プラズマ方式は500GBのハードディスクを搭載したものと推察されます。
販売店店頭でG1とR1を同じ画質ポジションにして同じ番組を視聴すると、寸分違わぬ画が出ます。TH-L37R1は37VのIPS-α方式液晶パネルを中心にしたフルハイビジョンテレビですが、かなり地味めの製品ですので、プロフィールは特に紹介しません。スペック等基本情報はパナソニック ビエラのサイトをご参照ください。
CATVで見ている場合は、
CS/BSを録画出来るか、局に尋ねること
録画機能に絞って特長を紹介すると、録画できるのはデジタル放送で、アナログ放送(地上/BS)は録画できません。録画モードは標準と長時間の2種類と、他社の録画テレビに比較して非常に合理的な設定です。テレビのメニューの「録画視聴設定」の「詳細設定」で切り替えます。長時間モードの録画はハイビジョン番組でのみ有効で、12Mbps固定での録画となります。SD放送の場合は標準モードでの録画となります。私の自宅(神奈川県鎌倉市)は2009年12月現在でも地デジの直接受信ができず、JCN鎌倉(CATV)と契約して見ています。ハードディスク内蔵の録画テレビの多くは、パススルーにのみ録画対応しています。
CATVをSTB(セットトップボックス)をつかって見る場合、地デジはパススルーで出力されますが、デジタルでもCS/BSはSTB内部でケーブル局独自のチャンネル設定に周波数を変換される(トランスモジュレーション)場合が多く、録画テレビで録画することは出来ません。TH-L37R1も例外でなく、STBでCSの番組を視聴中に録画ボタンを押しても無効と表示されます。
私の場合、BS/110°CSアンテナを別途設置していますので、アンテナ入力に切り替えればTH-L37R1でCS/BSの録画が可能になります。CATVでもマンションで共同受信している場合はパススルーが多いようで、録画が可能です。本機に限らず、CATV視聴者が録画テレビを買う時は、必ず契約局に確認すること。もちろん、地デジはリモコンのボタン一発で、あるいは電子番組表から予約して快適に録画が楽しめます。
画質に不満なし
IPS-αパネルの実力を改めて実感
TH-L37R1の画質にまず不満はありません。放送局の送り出しの画質は一定でありませんが、地デジハイビジョンのスタジオ番組をスタンダードモードで見ると、総じて出演者の肌や顔色がややマゼンタ寄りの健康色になります。ビエラの大画面(プラズマ方式)の上級機がデジタルシネマの色域をデジタル放送にも適用して、ややグリーン寄りの黄色味の強い顔色になる傾向があるのと対照的ですが、TH-L37R1の設定の方が一般的に好感されると思います。私の場合、ユーザーモードで色合いをやや緑よりに設定して見ています。
IPS-αならではの視野角の広さ、高精細感に加えて、映像が明るいので、三方が大面積のガラスサッシという当家のリビングでも、日中でも力強い映像を楽しめます。リビングにお目見えしたTH-L37R1はたちまち家族の人気を独り占めしてしまいました。私もユーザーの一人に帰った気分。新しいテレビがリビングにあるっていいものですね。正月にどんな映像を見せてくれるか楽しみです。
VIERA TH-L37R1 (37)