東大寺1のビッグイベント、お水取り
実際に「お松明」に使った松明が展示されている
かつては、旧暦の2月1日から行われていたため修二会と呼び、二月堂の名前の由来もそこからです。しかし現在は、3月1日より2週間行われます。
正しい意味でのお水取りは、3月12日深夜(13日の午前1時半頃)に、「若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式のことです。12日の夜には、ひときわ大規模で長時間の「お松明」が行われ、テレビでも紹介されるため、たいへん多くの見物客が押し寄せます。しかし、修二会の期間中には、実は毎晩「お松明」が行われているので、ゆっくり見たい方は、他の日に出かけてもよいと思います。
※どうしても3月12日のお松明を見たい方への東大寺さんからのご注意はこちらです。
遷都1300年祭に伴う特別開帳
2010年は平城京遷都1300年に当たることから、奈良の各地では、さまざまなイベントや特別開帳が行われます。東大寺では、4月2日(金)から4月15日(木)まで、鎌倉時代に東大寺を再興したことで有名な重源上人(ちょうげんしょうにん)の坐像(国宝)が長期公開されます。重源上人の働きがなければ、東大寺は、今のような壮麗な姿を保っていられなかったということで、この方は、東大寺の歴史における英雄の一人です。また、この像自体も、快慶作と伝わる大傑作ですが、例年は2日間しか開帳されません。また、同じく快慶作の阿弥陀如来像も開帳されますので、この機会にぜひ拝観してください。
■東大寺
住所:奈良市雑司町406-1
TEL:0742-22-5511
拝観時間:
・11月~2月 8:00~16:30
・3月 8:00~17:00
・4月~9月 7:30~17:30
・10月 7:30~17:00
拝観料金:大仏殿・三月堂・戒壇院
それぞれ、大人500円、子供300円
(特別拝観は、別途設定もあり)