東大寺の拝観方法

「東大寺」とひとくちに言っても建物は数多く、境内は奈良公園内に広がっています。他の寺と違って、ここからここまでが敷地という塀や境目がないのが特徴で、拝観は、点在するお堂ごとに拝観料を払うシステムになっています。しかし、すべての建物の内部拝観ができるわけではないので、ご注意ください。また、外側だけなら無料という建物もたくさんあります。

常時内部拝観ができるお堂

■大仏殿
大仏様(盧舎那仏像・びるしゃなぶつ)ほか、いくつかの巨大仏像があります。前述のとおり、東大寺は2度にわたり焼失しており、現在の大仏殿は江戸時代に再建された3代目です。正面の幅57.5m、奥行き50.5m、棟までの高さ49.1m。奥行きと高さは創建当時とほぼ同じですが、幅は創建当時(約86m)の約3分の2になっています。

修学旅行生が群れ集う大仏殿

修学旅行生が群れ集う大仏殿

三月堂(法華堂)
東大寺に現存する数少ない奈良時代建築のひとつで、堂内に安置される仏像のうち14体も奈良時代の作です。中でも有名なのは、天平時代を代表する国宝仏像のひとつである不空羂索観音立像で、無数の宝石を垂らした冠が特徴です。やはり国宝の日光・月光菩薩立像も美しいです。

戒壇院
仏像マニアに人気が高いオトコマエの四天王像が祀られています。戒壇院とは、僧侶として守るべき戒律を授ける場所で、奈良時代の中ごろまで、日本には、まだその戒律を授ける資格を持つ僧侶が存在しませんでした。あの鑑真は、そのために唐から招聘されたのです。戒壇を授ける場所である戒壇院は、ここ東大寺と、九州の太宰府天満宮の近くの筑紫戒壇院、現在の栃木県にある下野薬師寺の下野戒壇院の3カ所しかありませんでした。

※3つのお堂を巡るコツ
戒壇院以外の2つは、かなり混雑します。特に大仏殿は、修学旅行の団体が多いので、開門と同時、もしくは夕方閉門直前に出かけることをおすすめします。三月堂も、早朝の光が差し込む時間が美しいので、なるべく早く入って、じっくり仏像を拝観してください。戒壇院はマニア好みのお堂なので、さほど混雑することはありません。