洗濯/素材別の洗い方

毛布の洗濯・脱水・干し方のすすめ

毛布の洗濯、脱水、干し方について解説します。洗濯機マークや手洗いマークが付いている毛布なら、自宅で洗ってみましょう。洗濯の基本と、脱水の仕方、干し方を知っておけば毛布も綺麗に。汚れにくい対策もしておくと、お手入れがラクになります。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

毛布の洗濯機洗い・手洗いから干し方まで

毛布の洗濯・脱水・干し方を解説

洗濯機マークや手洗いマークが付いている毛布は洗ってみましょう

毛布は直接肌に触れるものだけに、毎日使っていると汚れが気になります。定期的に洗って、清潔に保ちたいものです。洗濯機マークや手洗いマークが付いているものなら、自宅で洗ってみましょう。

そこで今回は、毛布の洗い方の基本(洗濯機洗い・手洗い)と、脱水の仕方、干し方をお伝えします。汚れにくい対策もしておくとお手入れがラクになります。
   

毛布の洗い方:まずは洗濯絵表示を確認

■洗濯絵表示を確認
まずは自宅で洗えるかを、洗濯表示で確認してみましょう(洗濯絵表示の味方についてはガイド記事「新洗濯表示の読み解き方」を参照)。洗濯機OK、手洗いOKの表示があれば自宅で洗えます。アクリルやポリエステル、綿の毛布は「洗える」と表記されているものがほとんどです。

■洗剤の選び方
洗剤についても表示をチェック。ウールなどは中性洗剤、他の素材でも生成りや淡い色は蛍光増白剤無しの洗剤、濃い色は漂白剤入りでない洗剤を使用します。

■色落ち確認も忘れずに
なお濃い色なら色落ち確認も。白いタオルに洗剤をつけて目立たない部分をこすり、色落ちしやすいようなら(来客用など大事なものならとくに)クリーニング店へ出した方が無難です。
 

毛布の洗い方:洗濯機洗いの場合はネットを

■毛布用ネットを使用する
毛布用ネットの、毛布を丸めて入れるタイプ。ネットの中の毛布は右写真のような状態。たたんだ幅とネット幅が合うよう作られています

毛布用ネットの、毛布を丸めて入れるタイプ。ネットの中の毛布は右写真のような状態。たたんだ幅とネット幅が合うよう作られています

お使いの洗濯機を確認して毛布コースがあればそれを、なければ弱水流コースで洗います。毛布は擦れると毛玉や傷みの元になるので、毛布用の大型ネットを使用しましょう。

気をつけるべきポイントは、自宅の洗濯槽に入る大きさのネットを選ぶこと。入らないと洗濯機が使えませんので! 中には別売りのフタが必要な洗濯機も。使用説明書もチェックしてみましょう。
毛布用ネットの、ひだ状にたたんで入れるタイプ。ネットごと半分折りにして固定します。たたんだ様子が右写真。丸型より多くの面が洗剤水に触れるメリットがあります

毛布用ネットの、ひだ状にたたんで入れるタイプ。ネットごと半分折りにして固定します。たたんだ様子が右写真。丸型より多くの面が洗剤水に触れるメリットがあります

ネットに入れる毛布のたたみ方は、できるだけ全体に洗剤液がいきわたるよう、ひだ(屏風)折りがおすすめ。ネットの幅や合わせて折ります。 毛布用ならちょうどよい幅に作られていると思います。

■洗い方の設定
洗濯機に毛布のコースがあればそれを。なければ弱水流で設定します。

■首元汚れなどが気になる場合
気になる汚れ部分は、洗剤の原液をつけたタオルで拭いておきます。お好みで柔軟剤も。アクリルなどのものは静電気防止効果も期待できます。
 

毛布の洗い方:手洗いの場合は浴槽で

大きいので、浴槽で洗うのがおすすめ。洗濯槽でも洗えます。毛布が浸るくらいの量の洗剤液を作り(濃度は洗剤の記載どおりに)、毛布を入れて足で(洗濯槽なら手で押し洗い)踏み洗い。皮膚の弱い人は手袋やお風呂用スリッパを使いましょう。

襟元など汚れが気になる場合は、部分洗いを(ウールなどデリケートな素材ならつまみ洗いで)します。全体的な汚れが気になる場合は浸け置き洗いをするとよいです。

水を数回換えながらすすぎをします。お風呂ならシャワーを使っても〇。お好みですすぎの最後に柔軟剤やお酢を加えると、風合いよく仕上がります。化学繊維の毛布なら、静電気防止効果も。
 

毛布の脱水と干し方

■脱水
手洗い後の脱水は、水を捨てて毛布を押し絞り、折りたたんでネットに入れて脱水機にかけるか(ネット無しでは脱水機がうまく回らないことがあります)、水の滴りが少なくなるまで浴槽の縁にかけておくかします。

脱水時間は短めで。素材がポリエステルやアクリルなら水切れがよいので、水滴が落ちなくなる程度の短時間でOK。ウールは擦れによる傷みが大きいので、手絞りや長い脱水はせず、30秒~1分くらいで。

■干し方
左:M字に干す方法。「M」になりにくかったら、端っこや真ん中の凹みに重りをぶら下げても。右:斜めにずらして干す方法。こちらも固定しにくければ洗濯バサミや重りをつけても○

左:M字に干す方法。「M」になりにくかったら、端っこや真ん中の凹みに重りをぶら下げても。右:斜めにずらして干す方法。こちらも固定しにくければ洗濯バサミや重りをつけても○

干す時は、2本の物干し竿を使ってM字にすると、乾きやすいようです。できればときどき裏返して。干す場所は洗濯表示に陰干しマークがあるかを確認。濃い色や生成り、ウールは色あせしやすく、シルク、ナイロンは日光で黄ばむので陰干しです。

また見栄えは悪いのですが、斜めにずらして干すと乾きが早くなります。斜めなことで滴が角へ向かって流れやすく、結果として全体の水分が早く減るからです。湿気の多い季節やシーツなど他の大物にも使えるワザです。
 

日ごろから毛布の汚れを防止

毛布用のカバーをしたり、襟元だけバスタオルをかけて(外れるのが気になれば、安全ピンで固定する)汚れをカバーしておけば、毛布本体を洗う回数が減らせます。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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