多彩なグルーヴを変幻自在に操るヒロイン
こんな女性DJに踊らされたい!
『HOUSE NATION(ハウスネーション)』のレジデントにして、近年Burningman,USA、北京、ソウルでのパフォーマンスを成功させ、08年にはIBIZAでのプレイが決定するなど、いま、最も勢いのある実力派として注目されているの女性DJ YMMY(ヤミー)。DJキャリアからプレイするパーティの紹介から普段着な夜遊びスタイルまでと、その魅力をたっぷりとお届け。素顔の彼女はとってもいい女だ!
若干16歳でDJキャリア、スタート
YUMMY はい(笑)。
ーーいやぁ、僕は何度もヤミーさんのDJプレイを見ているから何度も会っている気がして(笑)。オールアバウトの読者はヤミーさんのことを知らない方も多いと思うので、まずはヤミーさんのDJ人生を簡単に振り返っていただきましょう。
YUMMY アハハ。16歳、まだ高校生で、周りにはDJをしている友達なんていなかったんですけど、自分はたまたまテレビ番組でクラブシーンを知るきっかけがあって、「カッコイイな」って興味を持ったんですね。で、クラブに行きたいと思っていたら、ちょうど地元(茨城)に高校生でも遊べる夕方5時くらいからやっているパーティがあったんですよ。それが自分のクラブ・デビューで、「こんなに楽しい世界があったんだ」って衝撃を受けて(笑)。で、自分もパーティをやってみたいと思った。そんな流れで文化祭でやることになったんだけど、肝心なDJがいなくて。それなら自分でDJをやろう、と。
ーーあ、DJがいないなら自分でやっちゃえっていう(笑)。結構、行動派な女のコだったんですね。
YUMMY そう。周りが男のコだらけの環境で育った影響かもしれないですけど、男勝りというか、DJという男っぽい世界にぜんぜん抵抗が無かったんですよ。
ーーで、クラブの洗礼をモロに受けてしまったと。どんなパーティだったんですか?
YUMMY トランスやハードハウスですね。サイバートランスが始まるちょっと前のトランスブームの時です。たしか98、99年ぐらい。
ーーサイケデリック・テクノ全盛の頃ですね。『EQUINOX(イクイノックス)』が『strong sun moon(ストロングサンムーン)』っていう大レイブをやったり。
YUMMY そうそう。その頃はエピックトランスがすごい好きで、CDで聞いていてもクラブで聞くのとぜんぜん音が違うから「これはスゴイ!」と思って、気づいたらアルバイトで貯めたお金でターンテーブルを買いにいっていて(笑)。その頃から知り合いのパーティでまわさせてもらう機会がちょくちょくあって、自分で音を出すという体験をしてますますのめり込んでいったという。
ーー当時、女性のDJって珍しい存在ですよね。
YUMMY まだ珍しかったですね。決して今のように華やかな世界ではなかったし。