計算され尽くしたテキトー具合が最高!
夜な夜なスケーターたちが集うという『年輪』。奥にはQP先生のレターがデカデカと描かれている |
その向かいは大きなラウンジ風のバー『$1000000来音(ヒャクマンドル ライオン)』が。アルコールはもちろん、食事メニューも充実しており、特筆すべきは何処に座ろうか迷うほどのジャンクな内装。ラブホの元ダブルベットの上にちゃぶ台を置いただけというテーブルなど、その計算され尽くしたテキトー具合がいい。
2Fはショップ&ギャラリー
写真上/取材当日はバンドのPV撮影で使われていた『$1000000来音』。写真下/AKOさんデザインのオリジナルを多数扱う『UNCLOAK』 |
そして、ここを訪れたらぜひ立ち寄って欲しい、ラブホの部屋そのままをギャラリーにした『百GALLERY』。ドキュメント映画「死化粧師オロスコ」が有名な死体写真家・釣崎清隆先生やケロッピー前田先生など、そのスジには熱狂的ファンを持つ先生方の個展が続々と開催されるのである。ラインナップを言葉で表すのは極めて難しいのだが、要するにまあ、凶暴凶悪。"バースト"で"死体に目が眩んで"な個展、と思ってもらえばいい。ワケ分からんか?
その徹底したやりたい放題ぶりは、文字通りゲトー(スラム街や孤立集団などの意)と呼ぶに相応しい。さらに同エリアではコリアンタウンに似つかわしくない改築中の店舗をいくつか目撃しており、これらの動きがさらに加速して小さな福生のようになれば面白い。六本木や裏原宿なんてチャラチャラした街はどーも好かない、というハードコア志向な諸君にとって、裏新宿はますます充実した街になりそうだ。